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斬魔大聖デモンベイン感想

 ハロワにはまって以降、始めてのニトロの新作。
内容は・・・・前評判どおり熱い!燃えるぜニトロプラス!
思うところはいろいろあるけれど、それは無秩序に書きなぐって行くとしよう。

ストーリー解説
 アーカムシティで儲からない三流探偵を生業としている「大十字九郎」。
彼は秘匿とされる「ミスカトニック大学陰秘学科」を中退した過去を持つ。
その秘密をどういうわけかかぎつけて、街の実質的支配者(ツインテール美乳美女)が九郎のボロ事務所を訪れ「魔道書を探して欲しい」と言う。
運命に翻弄され、相当周囲に置いてきぼりな展開に絶叫しながら彼はドタバタに巻き込まれて・・・いや、マジな話。
シリアスだけどギャグもアクションも巨大ロボットも異端な魔術もと、やりたい放題なエネルギーがオーバーロードして放電しちゃってるような作品。
ああ、「実用性」を求める方も今回のは安心かと。(どんな解説かそれは)

以下、クリア後の感動を分かち合いたい人もしくはプレイする気の無い人のためのネタバレ的感想
(反転じゃありません。ずーっと下にスクロールしてください)











































キャラクター別感想

ドクターウェスト
 変態・・・・以上感想終わり
「のぁななななな!ぬぁーぜ我輩への熱き感想を述べないのであるくぁっ!抗議する!我輩は熱力学第一法則に則って抗議するぞぉ!」
てな勢いで抗議が来そうなので。感想の並び順にちと悩んだが、トップバッターはやはりこの作品中最大の(放送禁止用語)に。
なんか後半はいい人状態なんだけど、犯罪者なんだよなー。なぜか人を殺さずに破壊活動をしているという気がするけど。
やってしまえ!なんて言っておいて実は誰も殺せていないという。でも器物破損だってやられたほうにしてみれば憤慨ものだが。(そーいう意味じゃ九郎も同じ穴の狢(むじな)か)
さて、なんていうか。この、「ドォクタァアアアアアアッ・ウェエエエエエエエエストッ!」と半ば裏声入ってる声優さん(ファントムDVDのマグウワイヤと同じ人なんだよな・・・)の極まった演技力により、(ピーッ)の度合いが倍増している。
反面、サントラの彼のテーマ曲のタイトルどおり「天才となんとかは紙一重っていうかむしろ向こう岸」な状態であり・・・でもほんとに天才。
なぜかブラックロッジの覆面雑魚に慕われているという一面も。(インスマウスのイベントなんか好きだなあ。「ボール取ってくださーい(笑)」)
まあ、彼の存在なくしてデモンベインは語るべからず、か。

エルザ
 語尾が「ロボ」。なんつーベタキャラかっ!
でも「うわあああすっげー人造人間っぽい!」という九郎の反応に爆笑もの。
掛け声なんて「ロボロボロボロボロボロボッ!」とかあるし。
彼女の愛の持論は一体どう学習したのか。錬金術を駆使しているのか、無機頭脳よりはるかに感情表現が豊か(っていうかSFと一緒にすんな)である。
とことんアホウなんだけど、好きだなあほんとに。
ドクターウェストとセットで実にいい感じ。相乗効果ってやつか。
デモベに花を添えつつお笑い担当としても優秀なスタッフであると言えよう。

マスターテリオン
 もしかしてデモンベインで一番不幸だった人?
まあエンディングでは幸福になれたみたいだったけど。邪神の血を引いてるわけで論外な悪党なんだけど憎めないんだよな。
で、すごい腹筋&胸筋。女性陣ハァハァなんじゃなかろーか。Niθ氏のイラストってば極端だからなあ。
声優さんも、イラストも少年っていう表現はやっぱりいまいちしっくりこなくて、やっぱり青年。

エセルドレーダ(ナコト写本)
 魔道書。なんか昔の日本の女性の美徳を体現したみたいな少女。影のように付き従い、決して・・・みたいな。
エンディングではマスターテリオンと共に幸せになれたみたいだけど。
アルを小娘呼ばわりできるすごい年齢。精霊ってのは精神が擦れないのかねえ。そんなに生きてたら人間らしい精神構造なんて保てないような気がするけど。(しかも何度もリピートしてるし)

エンネア(ネロ・暴君)
 なんか報われない少女。唯一救われるのはアルルートの旧神エンドか。
まあかのルートが一番活躍してるんだけど(ていうかエンネアとして出てくるのはアルルートだけか)
ほかのルートではイマイチぱっとしない役柄だけど、アルルートでの活躍はアルの嫉妬心を引き出したり、死んだ演出をして九郎を絶望させたりと大活躍。
そんでやっぱりエンディングの御伽噺が最高。
ほかのキャラにはこの演出、似合わないだろうからな・・・

ティベリウス
 変態ゾンビおかま。
ああもう這いずる内臓の音が気持ち悪いですぅうう、という必須の悪役キャラ。
持論として「優れた悪役キャラは吐き気を催すほど嫌なやつであるべきだ」というのがあるんだけど、ハロワのパーカー男より悪役としては優秀だよな。助演最優秀悪役賞(んなもんあるか)をあげてもよい。
もうその耳障りなしゃべり方から最終兵器以外ではほぼ死なないしぶとさからデモベに欠かせない奴であろう。

ティトゥス
 ウィンフィールドを輝かせるための噛ませ犬。
腕が4本あろうが、なんかあんた魔術師ですか?ってくらい弱い気が。
まあほかのキャラも魔術師ぽくないんだけどね、アンチクロス。 武人キャラって好きなほうだけど、彼は中途半端だったのかな。所詮は噛ませ犬か。

クラウディウス
 口の悪いガキ。
アンチクロス中一番クトゥルーな呪文を連呼するキャラじゃなかろうか。
こいつもディベリウスと同じくらい強くて印象に残ってるなあ。ケンダマとヨーヨーのくせに・・・

カリグラ
 クラウディウスのおまけ(おぃ)
別名筋肉骸骨。頭悪いですー。
某所で「カリグラータ」というすごいキャラがあるんだけど、それのベースなんだね・・・

ウェスパシアヌス
 「そうは思わないかね?思わないかね?」などの口調が印象的な似非紳士。
アンチクロスの中で一番狡猾でもっとも悪党らしい悪党。

アウグストゥス
 謀反を起こす俗物。
なんかウェスパシアヌスに手玉に取られてるのがあまりに滑稽で、地球皇帝を名乗ってみたりアホウ満載。
でも彼のデウスマキナって問答無用で強いよな。

ストーン&ネス
 当初ストーン君はサンダルフォンの正体だと思っていたんだけど、おもっきし違った。
二人ともほんとにただの一般人で、予想を裏切ってくれた。
前半は「あーもううっとーしーなーまたこの警官二人が同じコトを繰り返して」と思っていたんだけど、終盤の活躍に「お前らなんにもできないただの普通の人間のくせして頑張りやがって憎いぜコンチクショウ」と感動を誘うエピソードも。
だってあの変態ゾンビオカマ相手にがんばっちゃうんですよ、いつも不平たらたらでやる気のないネスとかが。
お前らほんとにいい奴だよっ!

チアキ&マコト&ソーニャ
 ロリコンレズと、凡人眼鏡と、罵詈雑言小娘。
マコトは「アルたんハァハア」とか言ってて、なんかマジに仕事してるイメージがとても薄いんですが。こんなキャラかよオイ。
チアキは3人のうちの唯一の常識人か?ソーニャに「似非大阪弁」と言われているが似非なんだろうか。なにげに九郎を心配したりドクターウェストとやりあってみたりと、意外においしいとこもっていくよな。
ソーニャはなんつーかもう、気遣いのかけらもない罵詈雑言が九郎を打ちのめすところがなんとも言えない。ああ、ひでぇなあもっと言ってやれ(笑)って感じで。

ジョージ&アリスン&コリン
 アリスンは1エピソード使って大活躍。それ以外あまり活躍がないけど、ライカルートではなかなかけなげなところを見せてみたり。脇役一般市民の活躍が見たければライカルートだなあと。
良くも悪くも子供。周りの大人がまともじゃない奴ばかりなので将来がちと心配であるが。

ナイア(無貌の神、這い寄る混沌、ニャルラトテップ)
 なんもかんもすべてこの人が握っていた、という感じの魔乳の人。
さすがにでかすぎ(いや、乳に対する意見はもういいから)
アルルート旧神エンドの滅ぼされっぷりはなんとも爽快。思い知ったか!てな気分ではあるが。
中立的な立場なのかなあと思っていたが、おもいっきり悪っていうかむしろ黒幕だったわけで。
美人がかならずしも味方じゃないっていうか本気でぶっ殺したい敵というのも悪くないな。

ライカ(メタトロン)
 さて、ヒロインの一人。
メタトロン武装解除状態の髪型の方が圧倒的にかわいいんですけど。
なんかちとうじうじしてるところが気に食わないが、最後のほうで吹っ切れて子供たちや今の生活を大事だと考えて戦うようになるところはすごくいい。
で、どうしてあんたそんなに汚い大人の趣味に詳しいですかシスター。
妄想癖もなかなかたいしたもんだよな。天晴な勢いである。

リューガ(サンダルフォン)
 シスコン。
ライカルート中盤以降にならないと出てこないキャラで、音声ONOFFのメニューで「だれだこりゃ」だった人。
あんたちと叫びすぎです。妄執もここまで行くとちとうっとおしいかな。
サンダルフォン燃え!な人がけっこういるみたいだけど、ライカルート自体の評価が僕の中では全エンディング中一番下なんだよなあ。
ハンティングホラーもそんなに燃えなかったし。くどすぎたのが原因か。

覇道鋼造
 姫さんのじーさん。
場合によっては九郎だったりするみたいだけど。
なんだかんだで結局は魔術師だったのかなあ。いずれにしろとんでもない努力の人であることは間違いないだろう。
いきさつはともあれ正義の人。いい爺さんだな・・・

ウィンフィールド
 最高に燃える脇キャラ。今回のニトロにも居ました。
まあティトゥスが引き立ててくれたが故の強さではあるけども、それ以外にも九郎と瑠璃をくっつけるために暗躍したり(一体いくつなんだろうねえ・・・)旅館のイベントで九郎に女装させたりと、ギャグもそつなくこなすとんでもない執事。
帯刀とはまたちがった魅力が・・・

覇道瑠璃
 ヒロインの一人。
外見的にはヒロイン3人の中で彼女が一番バランスいいんだけど、アルのすばらしさゆえに二番手に甘んじてしまう。
でも瑠璃ルートの終盤、倒れた九郎の代わりに戦う彼女というシナリオはもうツボ突きまくり。
ああ、外道な魔術を行使するってそんなに苦痛なんだ、と魔術の恐ろしさを垣間見させる演出もなかなかグッド。
アイス食ってる姿がなかなかいいんだよな・・・
ループを抜けた方のエンディングは、かなり好き。
すごすぎる。「まだ、まだです」って熱いですよ燃えますよ姫さんっ!
(思い出したらかーっと血の巡りがよくなって熱くなってきた(笑))
最後の「レムリア・インパクト」やっぱり叫んでほしかったなあ。
にしても九郎と再開したエピソードはよい感じかも。平和はいいねえ。幸せだねえ。

アル・アジフ(死霊秘法/ネクロノミコン・オリジナル)
 傲慢人外ロリ魔道書。
背が低すぎなければ胸なんて・・・いや、九郎は本気で自称ロリコン言ってるけど、外見関係無いんだよな。惚れちまえば。
なんでこの娘はこんなに切ないですか。熱いですか。
最後の選択肢、どちらを選んでもたまらないですね。「すまない九郎っ!」って、あーもー言葉にならないくらい熱いんですけど目頭が。いいんだ俺が許してやる!となだめずには居られないですよマジで。
バッドエンド以外の彼女の2つのエンディング、トゥルーは再会する方なんだけどどっちも好きだなあ。
他にも「悠久唯一の君(だったっけ?)」とか「ああそうだ好いておるさ愛しておるさときめいておるさ!だぁがなあ!」とか瑠璃ルートの最後のいい女っぷりといい、問答無用今作品のヒロインです。

大十字九郎
 意外と常識のある庶民魔術師
カッコイイです。ニトロ作品のご多分に漏れずカッコイイのですが、いままでのニトロヒーローとはまた違います。
彼の考え方はひたすら庶民的で、質素というか地に足が着いているというか。
だから共感しやすいのかな。「後味悪い思いしたくないから」っていうのは。
そう、なんで怖くて痛くてつらいのにがんばるのか。それは後悔したくないからでしょう。
うれしいことに、男燃えなユーザーと女性ユーザーへの配慮なのか、意外と彼のソロ絵が多いんだよなあ。
事務所でソファーによりかかってるトコとか、アルを失ってから「魔術師はやっぱこうじゃなくっちゃな」とマントを羽織る姿とか。うおー燃える!
瑠璃とのデートイベントでは九郎が意外と女性をエスコートするの上手くて「経済力さえあったらかなりもてるよな、九郎は」などと思ったり。
貧乏探偵っぷりが某黒魔術師と比較されがちなんだけど、あれより性格がからっとしていて(陰湿じゃなくてってこと)いい男だと思うんだけどなあ。
エンディングを迎えた今、台詞がくどいとかそんなことはもはやどうでもよいって感じで。燃えた。カッコよかった。すばらしかった。

音楽、3DCG感想

3DCG
 今回は戦闘シーンの多くが気合入りまくりの3DCGで作られており、ニトロの溢れんばかりの気合を感じることができる。
デモンベインカッコイイなあ。ほかのデウスマキナも、演出の仕方が上手かったのか、事前に見た絵よりかなりカッコよく見えた。
あと銃とかもカッコイイねえ。うん。ニトロの3Dはやっぱ銃だよなあ。

音楽
 音楽はハロワの時ほどではないけど、とてもよかった。惜しむらくは「これがデモンベインの曲だ」という印象の飛びぬけた曲がなかったこと。
ハロワの時は「グローバルネットワーク」が怒涛のアレンジで印象が強く、他にも「これだっ!」という曲があったのがよかったが、今回は演出とのかみ合わせの問題なのか、完全に生かしきれていない感じが。
ファンであるが故の厳しい注文をすると、せっかくいいボーカル曲を作るんだから劇中に使ってほしいなあと。オープニング曲HOLY WORLDなんて一回聴いたらゲーム中はもうほとんど聞かないからなあ。
あと天意悠久、入るところがノイジーでもったいない。
もしかしてうちのサウンド環境がいけない?(新しいマシンにしてからオンボードのへっぽこAC97サウンドだからなあ)
Shineに至っては小野さんを採用しているにもかかわらず瑠璃ルートノーマルエンドでしか流れないし。うあああ勿体無いっ!
このうさはサントラ購入後に晴らさせてもらうぞっ!

長い駄文ですみません。

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