"北辻みさ出演 暮部拓哉ライブ@渋谷Club Asia"
2003/10/17 ライブレポート
仕事が予定よりも遅れ(全部の原因はちゃんと連結テスト環境でコンパイルしなかったり馬鹿なテストデータ突っ込んで二つの機能の内かたっぽしかテストしない奴のせいだ)どたばたと渋谷Club Asiaに到着。 開始30分前だと言うのにホールにはまだ全然人が入っていない。 実はワンマンライブという奴は初めてである。 会場に入った途端、ステージいっぱいに設置された楽器達に期待が膨らむ。こんなに豪華な構成ならさぞ豊かな音楽を表現できるだろう。ワンマンライブを興行できるほどの実力があるならば使いこなせる。 僕はステージ上に譜面台だけが置かれたすこし開けた空間を見つけ、そこを北辻さんの立ち位置と予測して真ん中左寄りのに陣取った。 ステージ上の楽器はドラムセット、パーカッション、ウッドペース、エレキベース・・・ とメモを取っていたら左の階段に北辻さんが僕に気づいたらしく2階のPA室から下りてきてくれた。ライブの音を録音するためにPA室にいたらしい。 少々お話すると、2部とアンコールに出るらしい。ナイス情報。立ち位置も予想と同じでバッチリ。がんばってくださいね、とお見送り。 で、楽器のつづき。 キーボードが2本、アコギが2本、工レキギターも見えるが本数は定かではない。 会場には入った時から秋の虫の音が流れていてとても落ち付く。 今日のアルコールはラムトニックにしてみた。 さてあと5分。まだ人は20人くらいか。ロビーの方を見ると同じくらい居るだろうか?そろそろ始まる。 曲目は 1.夏のカケラ(CDに収録) 2.悲しみの夢ロディー 3.愛言葉はいつも 4.月にノボロウ 5.Steady 6.フワフワ 男の未練がましい歌(と言ってたけどなんかさわやかな歌だと思った) 6.木枯らし一号 ホープという飼い猫と一緒に「冬は寒いね」とか。 7.私の小言 女性の立場で、結局男を捨てられないという歌 9.Changing your life 指ならしとか。ノリが良いので踊っちゃってどうぞと。 10分間休憩 途中ベースの人がウッドベースに持ち替えたとき、暮部さんは「その楽器なんていうんですか?」「ウッドベースとかコントラバスとか言いますけど。あとタンスとか言いますね。うちで一番えらそうにしてます」と笑いを誘う場面も。 一部を終えての感想、とにかくみんな楽しそうに演奏していた。みんな自然に揺れているのだ。 とくに坊主頭のドラムの人が満面の笑顔で。北辻さんから聞いた話だと「顔が戻らん」とか言っていたそうな。 ちなみに演奏者は全員男性で、どの曲も速いテンポという事は無いのだがノリが良い。 10.Tomorrow is over today 11.真夏の夜(CDに収録) 12.とても上手だね 隣の孫さんの曲 外国人が東京にはたくさんいるので驚いた、というトークも。いい人なのに外国人だということで差別されているのを嘆いた曲 ここでゲストとして北辻さんが呼ばれて登場。黒の上下のドレスで今宵も凛々しくいらっしゃる。 楽器はいつものアコースティックでもZETAでもなく、YAMAHAから借りたと日記に書いてあった奴で、エレキバイオリンのステージモデル、赤いEV-204だった。 13.街まで行こう 14.ルーシー ヴァイオリンが加わることでここまで楽しいとかノリが良いとかいう、暮部氏の音楽的魅力に「情感」がぐっと増した気がする。 ここで暮部さんに「せっかく来たんですから何かやってくださいよ」といわれた北辻さん、暮部さん用になっているため高い位置のスタンドマイクに背伸びしながら「えー?私歌は歌えないんですけど」と相変わらずのボケをかます。 「では」という事でクラシックの名曲「タイスの瞑想曲」を途中まで演奏 会場からは惜しみない拍手が。 して北辻さんの出演曲は次で終わり、と宣言してライブは進む。 15.Hey! Hey!(CDに収録) かなりノリが良い曲 16.ブローキング マイ ウェイ 乗りの良い曲 17.こほろぎの手紙(CDに収録) 18.みんなが幸せになるために アンコール 19.東京 はじめて東京に来た時の歌 弾き語り 20.君と僕と道 全員で。せつない感じからもり上がる。ミラーボールが会場全体をきらきらと照らし幻想的。 暮部拓哉氏の声は独特で初めて聞くタイプで、部分部分で聞けば山崎まさよしのようだったりゆずのようだったり、人によっては最初にCDを聞いたら「女性かと思った」という。確かに女性でこういう声の人はいるかもしれない。 やさしい声なのだ。 メロディやリズムは無国籍というか一切の垣根を持たないというか、とにかくノンジャンル。一番近いジャンルはフォークであろうと思われるが、制限が無い。 そして実体験を元に紡がれる歌詞は地に足が着いていて、たとえば「とても上手だね(孫さんの歌)」では身近な人の話を通じて国籍の違いによる差別を訴えたりと、メッセージがすごくすんなりと伝わってくる。 演奏終了後に北辻さんとお話したところによるとここらへんの意見は賛同を得られた。 メンバー紹介を演奏に交えてやったりというのは好きなのだが、それを一部と二部でそれぞれでやってくれたのはなかなか良かったと思う。 ライブ後に真っ先にCD買ってサインをもらいましたよ。 暮部拓哉さんのHPはこちら せっかくひさしぶりのライブでみさりんさんとお話しできたのだが、喋りたいこと全部喋れなかったかも。やぱしちょっと緊張してたかなあ。 北辻さんの演奏のお仕事についてもちょっと情報を得たりして。緘口令が布かれているわけじゃないんだけどオフレコかもしれないのでナイショです。北辻ファンは今後のみさりんの活動に乞うご期待ですよ! |