ヴァイオリン秘密日記
習い始めて半年は内緒

2003/07/05(土) 体験教室
 都内某所のヴァイオリン教室に行く。事の発端はネット上の知人K氏がヴァイオリンを始めたという日記だった。
「この方は既にギターを弾けるのにヴァイオリンまで習得しようとっ!?うーっ!なんか楽しそうだ俺もやりたいやりたいやりたいっ!」
と、以前はなんとなーくやりたいかな、くらいだったヴァイオリン熱に火がついてしまったのだ。
僕が始めてヴァイオリンの音に惹かれたのは、高校生くらいの時のタバコのCMに使われていた「ショーロ・インディゴ」という曲である。
この曲の入った古沢巌の「ヴァイオリンの夜」は、無くしたか貸しっぱなしにしたかで買いなおした程好きなのである。
というわけで初体験のヴァイオリン・・・と言いたいところだが実は高校の吹奏楽部時代に、顧問の先生がたまたま準備室に持ってきていたヴァイオリンをみんなが触っていた事があり、そのとき3分ほど触れてみたことがあった。
見事、「ぎぎゅぎゃぎょぎょぎょ〜」という筆舌しがたい耐えかねぬ音が出たのを覚えている。
曰く「リアルしずかちゃん(マスオさんでも良い)」である。
さて授業が始まった。最初に教室の受付の人にもらった紙に持ち方やらが多少書かれていたのでちと予習。楽器、肩に乗せてあごで支える。ちょっとやりづらいなあ。
弓。あれ?こんなに毛羽立っていたっけ?と思ったら後ろのねじ(じゃないぞ)で張りを調整するのである。おお、そうそうこんな板みたいな状態になるんだよなー。
そして初めて音を出してみるとやはり「ぎゅぎぎぎぎゃー」と言いそうになる。だがここで「直角直角」と思い出して、思い切って弓を引く。するとなんとか音になる。
やたっ!音出たー!まあ美しい音とは言いがたいかもしれないが。
その日の体験入学は僕のほかにNさんという男性が一人。年はおなじくらいかなあ。音楽経験は無いらしい。僕はほんのちょっとあるけど初見は無理。ましてやブランク8年。うひゃあ。
でも2分音符と四分音符などの解説。4本の弦に割り当てられた開放弦の音。ああそうか、各弦がある程度の音の範囲をカバーするのだな。と勝手に納得。
もしかしたら違うかもしれない。まあそんときは頭の中を修正するさ。
基本的に倍音で1オクターブ上がるのだから、ある弦の真ん中を押さえると1オクターブ上がるのではなかろうかと考えてるんだけど。
とりあえずあっというまに時間が過ぎ、最後に渡された紙の表紙に書かれている中で何かリクエストがあれば、といわれて3冊目の教本で使われる「A列車で行こう」などをリクエストしてしまったが楽譜が無いとか。
そこで1冊目の最後にやる「ムーン・リバー」を先生が演奏してくださった。
はー、すばらしいなあ。いい音だ。
開講は8月中をめどに考えているらしい。早く人員があつまらないかな・・・

2003/07/12(土) まだ我慢
 ヴァイオリン弾きたい〜という気持ちが高ぶる。よく聴くCDの中にヴァイオリンの音色が聞こえると心の中ではヴァイオリンを構え、弓を手に取る日々。
でも今は絵を描くのも楽しくてそっちに忙しい。
とりあえずまだ「踏み切る」ほど絵描きに退屈していないので先送り。出費は急がない方が良い。
2003/07/19(土) やっぱり購入準備
 憧れの「ショーロ・インディゴ」は大人のためのヴァイオリン曲集(ラテン編)、に収録されているらしい。当分弾けるとは思えないけど、買っておこうと思う。
そろそろヴァイオリンを買う。教室に「入会確定前に会員価格(ようするに割り引き)で購入できるのか」とか聞かねば。

2003/07/20(日) 待ちきれず注文
 ヴァイオリン教室に連絡を取ってヴァイオリンの注文に出向く。
ついでにメンバーもとりあえず6人揃いそうだという話なので、早ければ8/2、遅くとも8/30には開講できそうだという話が嬉しい。
今週土曜の体験入学で残り2名まで入れば万全というコトだ。(定員は6〜8名)
ヴァイオリンと一緒に譜面台、チューナー、楽譜など買う。ヴァイオリンは現在品切れなので入荷待ち。譜面台も僕が欲しかった奴は在庫していないらしいので注文となる。
別段譜面台なんてなんでもよさげだが、一応丈夫そうな奴を注文した。僕はけっこう買い物前に色々調べるタイプなのである。
買った楽譜は昨日調べておいた「大人のためのヴァイオリン曲集[ラテン編]」。
CD付きで模範演奏も聴ける。
ショーロ・インディゴの模範演奏聴いてみたけど、やっぱ古澤巌の演奏には到底及ばない感じ。まあ、上手すぎると模範演奏としてなりたたなそうだからいいのかもしれないけど。
伴奏はピアノだけだとやっぱり物足りない。ギターとカスタネットも入って欲しいなあやっぱ。
しかし僕がこの曲に出会ったのも、もう10年前か。
あと、知ってる曲がもう一つ。ムーンライトセレナーデ。これもいい曲だなあ。
2003/07/23(水) 首が変になった
 昨日ヴァイオリン弾く真似事(左肩を出して顔を左に向けて構えるフリ)をしていたらなんだか変に左肩が痛くなって、今日は頭痛までする始末。
やっぱりちゃんとした構えってのは大事なんだろうなと思う今日この頃。教室始まったらちゃんと教えてもらおう。

妹はサイレントヴァイオリンの写真を見せたら「えー、こんなのなの?」と不平不満な様子。たしかに本物のヴァイオリンは形も芸術的で美しい。
でもデジタルかぶれというかとにかくパソコンに繋がるモノが大好きな僕としてはあの半分だけの輪郭といい、SV-120の形がカッコイイと思うのだ。
でもアコースティックのヴァイオリンよりずっと重いようだ。知らなかった。教室で触ったときは「こんなもんか」くらいに思っていたのだが、アコースティックは400g程度、サイレントは600程度。げげ、共鳴部分無いから軽いと思っていたのにその差1.5倍。
重いと疲れるのだろうか。
あとちと不安ごと。僕はつめが指の先端から突き出ているのである。ぎりぎりまで切っても手のひらの側から見ると1mmくらい出っ張って見える。手の甲の側から見ると白いところは無いのに、だ。これって弦を押さえるのにちと問題ありそう。なるべく短く切るようにしなきゃなあ。形は気に入っている爪だが(男がそんなもん気にするなとはいえ、カッコイイ形してるほうがなんとなく嬉しいものだ)こういう不便もあるとは。
2003/07/26(土) 開講決定
 ヴァイオリン教室から「8/2から開講します」と連絡があった。うちは僕宛に固定電話にかかってくる電話はろくでもないのが多いので親が「居ません」と言いそうになったらしく、辛うじてミュージックなんとか、というのが聞こえて取り次いだようだ。こーいうとこって携帯にかけてくれ、って頼んでも家の電話にかけてくることが多い。あと僕の携帯は非通知着信を拒否する設定になっているのでPBX(ビジネス用集合電話?)からかかってきたときに蹴ってしまった事がある。
ヴァイオリンは左手の爪が伸びていると弦を押さえるのに苦労する弦をまともに押さえられないので爪を短く切る訓練をかねてかなり短めに切ってみた。
むむ、これならなんとか爪が先に当たらないで済むかな、というレベルまで切ってなんとか深爪しないで済んでいる。
こんなにみじかくしたのは小学校以来だろうか。なんだか爪と指の境目がむずむずする。
2003/07/29(火) 入荷報告
 ヴァイオリン入荷!の電話がある。あと1時間早く電話くれたら会社帰りに拾って帰れたんだがなあ。
明日取りに行きます、と答える。片道15分(ゆっくり歩けば)なので昼休みの大半を費やすことになるが急いで飯食えば問題ない。別に夕方でもいいんだけど。
先生が駒(ブリッジ)を立ててくれたらしい。てことは通販で買ったりしたら最初は弦が張られていない状態だったのか。おそろしい。
(駒というのは弦を張る頂点に当たる部分をささえるパーツで、こいつが倒れると、下手したらヴァイオリンが壊れてしまうらしい。サイレントバイオリンはそんなことなさそうだけど)
2003/07/30(水) マイヴァイオリン
 ヴァイオリンを取りに行く。やったぜ自分のヴァイオリンだーっ!
家に帰り、適当に弾いてみる。うむ、レッスンの時のようにちゃんと鳴るぞ。
購入時に特典でついて来た奥村愛のビデオを見ながらちょっと練習。音階のやりかた始めて知った。指一つ分で半音上がるのか。ふむふむ。
聞いた話のとおり、弦だけでもそれなりに大きな音がする。サイレンサーとか買ったほうがもっと気兼ねなく弾けるだろうか?
松脂を塗るがよくわからず、最初のうちはなかなかつかないのでカッターで傷つけた方が塗りやすいとかいうのをどっかのサイトで見て傷つけてから塗る。傷を付けたところが白く粉立ち、傷をつけないと全然塗れない。
ビデオの中では松脂を塗ってる様子だったが、白くなってなかったのであらかじめ塗ってある弓を使っているのだろう。最初は毛が白くなるまで、とかいってて全然最初から白いし。
自室でチューニングに取り組むが、間違って調整してる弦と違う弦のペグを回してしまい、「おかしいなあ、音が変わらん」などと思っていたら「ブチッ」・・・D弦切ってしまいました。
しょうがないので明日また山野に行って弦を買って帰ろう。自分で張れなかったら土曜に先生に診てもらうしかないな。
しょっぱなからドジ踏むとは・・・アジャスターだけで調弦すればよかったかも。
2003/07/31(木) 弦を買う
 仕事の帰りに山野に寄って弦を買う。だがYAMAH純正の弦は売っておらず、どうせ揃わないならと一番安い弦を買った。ドミナントとかいうのがよく売れているらしいが値段がだいぶ高くなる。5割り増しくらいだろうか。
帰ってきて弦を張ってみたが、別段違いはわからない。とりあえずこれでいいや。
ちょっと練習する。しかし指一つで半音とはなかなか良く出来ている。指の場所がわからなくなってもとりあえず端からたどっていけば音の場所がわかる。
とりあえず全弓使って音を出す練習。やっぱりけっこう大きな音がする気がする。ミュートを買ったほうがいいだろうか?
直角、直角、と意識しながら弓を操る。押さえるあごが痛いので聞いた話のとおりにハンカチを当ててみたらずいぶんと楽になった。これは欠かせないな。
音を出すだけの練習もあきたのでソラで音階を唱えられるきらきらぼしに挑戦する。いやはや、なんとか音階をたどることに成功する。
ちょっと休憩してまた再開。
K氏がさらっていた曲を真似して手持ちの同じ楽譜集のそのページを開くと、シャープもフラットも全然ついていない。んー、読みやすいかも。
ちょっとだけ引いてみる。
でも彼ほどは到底弾けない。むづかしいものだ。
他の歌モノの曲をやってみるがリズムは若干難しいかもだけど、原曲を良く知ってるしリズムパターンには多少強いのでそれほどつらくはない。むしろちゃんと左手を押さえられていないせいか、弓の扱いが悪いせいか、いや両方が絶望的なレベルで足りないのは判っているのだがひどい音である。
とりあえず部屋で練習する分にはイヤホン付けるまでもなく十分な音量なので電源ケーブルも付けない。邪魔になるし。イヤホンも当然いらない。
とまあそんなひどい演奏もどきをやってみてそろそろ疲れたし九時半を回るし、ということで最後に基礎に戻って開放弦で全弓使って音を出す練習。
しかし指の爪をもっとシビアに切らないと演奏が辛い。先は厳しいかも。
2003/08/2(土) 初ヴァイオリン教室
 とうとう初めてのヴァイオリン講習である。
前日寝たのが3:30だったので起きるのがつらかったが、なんとか9:30に起きて(ああ、ちゃんと6時間寝てるじゃないか)急いで髭を剃り、顔を洗って伸びた爪をぎりぎりまで切る。今日は左手使わないんじゃ、と思ったけど一応深爪万歳の勢いで切る。
んでもって飯食って家を出たのが10:10くらい。駅まで競歩のような勢いで歩く。ぎりぎり予定通りの電車に乗り込み一息ついた。
予定より早めに着いて手続きを済ませ、ラウンジで授業が始まるのを待つ。ちとずれ込んでいるようだ。待っていると一緒に体験講習を受けたNさんが来て少し喋りこむ。どうやら僕より早くヴァイオリンを買ったらしい。でも教則ビデオは後で送るとかいってまだ届いていないのだそうだ。
僕が弦を切ったように、彼は松脂の扱いがわからなくて容器を壊してしまったのだそうだ。たしかにアレはちょっと迷った。
さて授業が始まる。先生自ら弦の取り付けの実演。ちょうど弦が切れて交換しなきゃならんヴァイオリンが出たとの事で。
弦の片方は小さい輪っかか、もしくは玉がついていてテールピース側にひっかける。輪っかのタイプは引っ掛ける側がピンでもスリットでもどちらでも対応できるらしい。僕が先日つけたのも下からついていた奴と同じリングタイプだったので問題なく付けられた。ペグ側は一度差し込んだら順繰りに絡めて行く前に一度クロスさせると良いらしい。(摩擦でしっかり固定されるからだな)
集まったのは7名である。
 今日は体験入学の時のおさらいと、そしてより正しいフォームを教わる。楽器の構え方、弓の持ち方、懸命に習得しようと先生の手元を見て持つ、構える。
その甲斐あってか、あまり手で直接直されずに済む。特に弓の持ち方は難しいが、今日習った正しい持ち方をすると弓が扱いやすい。
力は親指と人差し指の左側の腹(第二間接と第三間接の間あたり)、そして小指にもっともかかっている気がする(後日追記。小指は軽く乗せるだけ)。中指は親指を隠すように、薬指は添えるだけという感じ。親指は第一間接を90度くらいに曲げておくのがポイントのようだ。
先生曰く「一年くらい経った頃にできるようになるくらいのものです」
そんなに難しいのだろうか。たぶん意識しないでできるようになるまで、という意味だろう。これが出来ていたのを確認して先生思わず鼻息が漏れる。すばらしい、と。そうかこれ大事なんだな。
一見「なんて理不尽な持ち方」と思うのだが、さすが400年の歴史を持つヴァイオリン、正しい持ち方がもっとも理に適った持ち方のようである。
テンポ120の四分音符だとけっこう弓がずれる。全弓使うのも楽じゃない。ほんとに必死。
二分音符なら結構余裕なんだが・・・早い動きはまだまだだ。
左指の体操として弦を押さえるのを若干教わる。けっこう最初の授業ということもあって音符やら楽譜やらの説明もあったが、このへんはけっこう余裕だ。音楽ネタのジョークも多少はついていける。
で、指押さえる位置とかだが、親指の場所がかなり違っていた。かなり肘を内側に寄せるつもりで構えないといけない。
最後に質問。弓の「毛」を当てる角度はどんなふうにするのが正しいのか。
答えは「基本的に全面を平行に当てる。もっと進むと右側に倒して面積を小さくすることで音を小さくもすることがある。逆に左に傾けるのは叩くように演奏するとき」との事。
そんなあたりで今日の講習はおしまい。よし、来週までに今日習ったところをマスターできるようにがんばろう。

自室に帰ってきてまた練習していると、なんか音が綺麗じゃない気がする。
いつかはもっと綺麗な音が出せるようになるのだろうか。
2003/08/3(日) 4ヵ月後の目標
 起きるとなんか軽く筋肉痛ぽいような。昨日はそんなに運動してないから、考えられるのはヴァイオリンの慣れない動きなのだが。
みさりん先生の日記に「クラスコンサートをやるぞ」と書かれているのを発見する。
たぶん木曜クラスの方々と一緒に12/7だ。ぬわんと。4ヵ月後か・・・多少は何か形になるのだろうか。むむむがんばらなきゃ!
2003/08/4(月) 今度は巻きすぎじゃない
 夕飯の後にヴァイオリン1時間、こんなあたりが最近の日課になりつつある。
弓の横ずれをおこさないように動きを腕に覚えさせるため、ひたすら弓を振るっていると手首がしなやかに動いた方が良いような気がしてくる。で、力を入れるといけないような。
そんなこんなで「あ、横ずれがすこし収まってきた気がする」と思っていた矢先、またもや弦が切れた。
なんてこったい。こんどはペグの巻きすぎとかじゃなくてほんとに演奏中のアレだ。
弦を巻きつけたときにコマにあたる部分のカバーみたいな奴に気づかず使わなかったからまずかったのだろうか。ショックである。
まあとりあえず今の段階の練習では曲をさらったりしないので弦の一本くらいなんともないが、悔しいものがある。
いずれ弦4本替えるのであれば、以降はドミナントにしよう。
とりあえずD弦切れちゃったけど他の弦で弓の動き、そして左指の指体操はできる。残り30分がんばろう。
それにしても部屋を閉め切って練習するのってけっこう暑い。エアコン・・・欲しいけど我慢。体に悪い。扇風機で十分だ。
2003/08/5(火) 弦まとめ買い
 昼休みに銀座山野楽器本店5Fに行き、ドミナントの弦4本セットを2つ買う。どう考えてもD弦が1500円じゃセット3360円は安い。一度の出費はでかいけどお得な方を取ることに。
そして夜はJAZZライブを聞きに行く為千駄木に。ほんとは2ndステージくらいで抜けて帰って練習しようかと思ったけどあまりに良い雰囲気だったので最後まで居ることにして今日の練習は弦を張るだけでおしまい。明日は練習しよう・・・
2003/08/7(木) 練習前の酒はよくない
 家に帰る途中教室から電話があって「先生のご親戚に不幸があったので次の土曜の授業が1時間遅れます」とのこと。
1時間の遅延で大丈夫なんですか先生?
 練習前に酒飲んだせいで途中でえらく眠くなり、なんとか楽器をケースに片してそのまま数時間寝こける。今日は練習にならんなー。
2003/08/9(土) ヴァイオリン教室二回目
 ヴァイオリン教室第二回〜
台風が来ているので合羽を持ってでかける。先生は大阪から新幹線で戻ってきて直仕事だったようだ。
葬儀場で流れている音楽のテープを勝手に弄ってしかられたらしい。いたずら好きだ。
さて今日は指を押さえて弾いたりすることも始めた。
家でやるときよりいい音がするなあと思った理由がなんなのかわかった。それはスピーカーを通しているかいないかの違いだ。
弦だけでけっこう大きな音がするので僕は電源を一切使わないで練習しているのだが、これが大きな要因だった。つまり共鳴部分の無いサイレントバイオリンは弦の振動を内部の回路を通して出さないとなかなか良い音がしない。というか回路を通って出た音はある程度良い音に変換されるらしい。
さすがにいくらスピーカーを通しても派手に横滑りしたりするとひどい音というか音にならないのはどっちも同じようだ。まだ早い動きを繰り返すと辛いものがある。
そして今日のポイント〜。
弦を押さえる左手の親指はなるべく曲げない
どの指も抑えていない状態でも弦のすぐそばで待機する(先生のレベルだと指は弦から5mm離さないという)

うむ、上達の第一歩は良いフォームを維持することから。右手の形はなんとかなるようになってきた気がする。でもやっぱり弾いているとだんだん崩れてくる。けっこう大変。
左手のフォームも右手のフォームと同様に最初は指が攣りそうになる。これもがんばって維持しなくては。
横ずれはゆっくりの時に限って言うと手首をうまく使えばけっこうなんとかなる。肘の上げ下げも少し関係するらしいが詳しいことはまだわからない。
あと楽譜が見づらいのはどうしたもんか。正面に楽器をもってきて正面に見るのではかくれてしまう。座り位置悪いのかな・・・

爪をぎりぎりまで切った指でPCのキーボードを叩くのはちょっと痛い。爪ってもっと短くはならんものか。
今日から教室はまた一人メンバーが増えてフルメンバーになったようだ。先週来なかっただけなのかな?
とりあえず、O太さん、N島さん、自分、N口さん、T木さん、T場さん、H川さん、S山さんの8人。
2003/08/14(木) ふる゛さど
 指を押さえる練習も最近やるようにしている。押さえてげんをひくとマジしずかちゃんサウンドが炸裂するので引きつり笑いを押さえながらの練習であったが、練習とは経験値を貯めるがごとくであり、徐々にマシな音になってくる。
同時に譜読みの練習も電車の中でやったり。演奏中に楽譜を読むために脳のリソースを消費してる余裕は無いので直感的に読めるようにならなければならないのだが、あいかわらず亀より遅い譜読み。
それでも亀から3周遅れが二周遅れくらいまであがったかもしれない。格段の進歩だ。
そして今日、E弦を押さえて音階の練習をしているうちになんか聴いたことあるメロディを感じ取り、綴ってみると「ふるさと」であった。
童謡なんて、とバカにしていたものだがいざ少しでも弾けるとなると楽しいものである。
「う、さ、ぎ、お゛〜いじ、がーのぉーや゛ーま゛〜」
というような具合であるがメロディを奏でるということ自体が楽しい。
調子に乗って数日前に「こんな簡単な楽譜でも至極困難だ」と挫折したムーンライト・セレナーデを試みるも、やはりまだ経験値が足りない様子。もっとがんばらねば。
ああ、そうだ、今週は教室が休みだ。来週の教室までにぐぐっとレベルアップするぞ。
2003/08/16(土) 先生のオケ
 今日は先生がオケ参加の日。
弦を押さえての音も、やっぱり練習でほんの少しづつよくなっていく気がする。僕の耳が慣れただけということはなかろう。
やっぱりヴァイオリンを選んでよかったと思う。すぐに音が出せるギターやピアノだと上達する喜びより壁にぶつかる閉塞感の方が強かったんじゃないだろうかと思ってしまう。

オケは堅苦しいのを想像していただけに思いのほか聴きやすく楽しめた。
吹奏楽ばかり聴いていたので管弦楽は新鮮かつ優雅な雰囲気。
にしても、今日は練習するひまなかったな・・・明日こそは。
2003/08/19(火) 一日休んだら一日分下手になる
 日曜日にヴァイオリン触ったらおとといできたことが出来なくなってるっ!
やっぱり毎日触ってないと駄目だ。
そう思った反動か、昨日今日と一時間練習できた。全神経を集中して左手、右手を動かす。意識を集中せずにただがむしゃらにやるのは全然無駄だ。効率が悪い。
でも神経がつかれるのか、3分やっては2分休み、という具合になりがち。それでもだんだん続けて弾き続けられる時間はほんのすこしづつ伸びているけども。
左手で弦を押さえるのをやりはじめてから、あごと鎖骨でヴァイオリンを支えることの重要性を実感する。まだまだ、気がつけばあごの力が緩んでいる。
そーいえばオケ後の先生は左の顎が赤くなっていた。最初は何かと思ったが、ヴァイオリンを支えるために相当な力がかかっていたからだろう。
鏡で自分の左顎を見てもなんともなっていない。まだまだということだ。
2003/08/20(水) 二歩進んで一歩下がる
 音階の練習。吹奏楽部時代の練習を思い出すとふとしたときに懐かしい練習用の旋律を思い出す。
打楽器ということで音階のある楽器はマリンバ系(シロフォン、マリンバ、バスシロフォン、ビブラフォン、グロッケン等)に限られるのでしかもなぜかこの手の楽器に苦手意識があった僕はもっぱらリズム担当の楽器ばかりさわっていたのでマリンバ系は苦手だった。
しかし他の楽器が吹いてるメロディは耳に染み付いていたらしい。ふと、一音飛ばしで音階をなぞるようなウォーミングアップ用練習曲の旋律を思い出す。
ドミレファミソファラソシラドシレド
と一音飛ばして上がり一音下がり、二歩進んで一歩下がるみたいな旋律。
実際はラ(A)から始まるのでこうじゃないんだけど、調が違うのでそう聞こえる。
でもってミまで行ったらまた下がる。今度は逆で一音飛ばしで下がって一音上がる、を繰り返すのだ。

ドラシソラファソミファレミドレシド
これをやると音の感覚が掴みやすい気がする。
音は、また自分にしかわからない程度よくなっている。即座に努力の成果が現れるのは楽しい。
2003/08/21(木) 着々と
 音階をなぞる正確性がまたほんの少しだが良くなる。ほんとにわずかでも上達しているのだという実感は非常に糧になる。
いつか伸び悩んでやめたくなるかもしれないけど、こうしてつけた日記を読み返せばまたやる気が出るかもしれない。
以前開発(笑)した「ふる゛さど」や、「がえる゛のうた」などをやると、押さえる場所がずれているのに気づきやすい。つまり「知っているメロディ」と「自分が弾いているメロディ」の差から低いとか高いとか、そういうのが判別しやすいのだ。ただドレミファソラシドをバカの一つ覚えのように練習していても絶対音感が無い僕はだんだんわからなくなってしまう。
だからたまに「なんとか弾けなくも無い曲」をやってみると感覚を取り戻すことが出来るわけだ。
こうして毎日のように頻繁に発見があるというのはすごいもので。自惚れそうだが井の中の蛙な気がするので程ほどにしよう。
2003/08/23(土) 
 今日は教室の日。二週間も空いたから復習もばっちり、余裕だぜぇ〜と行ってみたら1stは弾けても2ndの簡単な方が引けないという有様だったり。楽譜は読まずに覚えてなんとかする、というのが染み付いていたので簡単な楽譜の曲をいきなりやるほうがけっこうできないことに気づいた。
あと筆記具を忘れて押さえる指をかかないでなんとかしようとしたら全然駄目だったり。いや、譜読みもがんばんなきゃいけないんだけど。
みんなで指押さえて弾くとみんな音程があやふやなので、自分が正しい音で弾けているのかわからなくなって混乱してしまう。さすがにこの状態の時は先生も苦笑いを隠せず「ずるっ」と机の上で転ける始末。
とりあえず楽譜を読んで「この音はドだ」というところまではなんとかなっても、どの指を押さえてどの弦を押さえると「ド」が出せるのか、というところを脳内で変換するのに手間取ってしまう。ここいらへんがスムーズにできるようにならないとな。こりゃ練習だ。
T場さんは葉加瀬太郎のエトピリカを弾きたいという目標があるらしい。目標があるのは良いことです。僕の目標は前から言ってるとおり古澤巌のショーロ・インディゴ。
他の生徒さんは誰か好きな奏者がいるのだろうか?みんな葉加瀬太郎くらいしか知らないらしい。
なんだかばたばたと一時間が過ぎ、終わってからN島さんが弦を切ってしまったとかで(僕と同じで教則ビデオを真似してペグをいじっていたらやりすぎたらしい)先生と話している。「サイレント用の弦が置いてない」という事で、「たしか本店なら置いてるって話ですけど」という話になってNさんと一緒に行くことにした。
有楽町といっても銀座4丁目までけっこうすぐである。
大して迷うことも無くすんなり到着。弦など売ってる5階に行き、Nさん「サイレント用の弦はどれですか?」と尋ねるもカタログに載ってる純正弦が無い。しかもNさんが切ったG弦はドミナントの奴より高い2000円。E弦は500円なのに・・・(ドミナントのGは1600円ちょっと。E弦は700円くらい)
教室の会員カードを提示すると1割引らしい。山野楽器で買うものは大体そうだという。弦とかだけじゃなくてCDとかも。これは使わねば。
それからCD売り場で有名どころを試聴してみる。山野楽器丸ビル店のクラシックコーナーにはバーコードで聴ける試聴機が置いてないのだが、さすが本店、ここにもある。
Nさんに僕お勧めの古澤巌を聞いてもらい「これがショーロインディゴですよ」と。それから二村英二、ハイフェンツなど聴くが上の方のレベルの人はよく聞きこまないと違いが良くわからない。耳が肥えてないとだめなんだろうなと実感。
そしてNさんは葉加瀬太郎の音が気に入ったらしい。
帰りの方向が一緒なので喋りながら帰る。なんだかとってもばたばたしているような。
2003/08/24(日) 
 まったくあの程度で自惚れとはいい度胸である。とにかく初見の強化と確実な音階を心がけなければならない。
練習曲をちょっと予習したらチャイムの音階があった。面白い。でもきれいな音が出ない。次の教室までに先週のはマスターしなければ。
2003/08/26(火) ちょっとでも
 今日は帰ってくるのが遅かったから練習できるか・・・ちょっと寝るの遅くなるけどいつもの誤差の範囲だ、と練習開始。
最初はげんなりするような出来だったけど、だんだん調子が戻ってきて指使いの感覚が馴染んでくる感じ。すこしだけちゃんとした場所を押さえられる確実性が上がった。
練習終えたら指板に指油がいつもより多くついてたのは関係あるだろうか?
むしろ今日は弓が弦にはじかれて他の弦に当たるのが気になった。やっぱり弦からの反発力というのはあるみたい。これを克服しないと余計な音が出る。ただ自分の右手がまっすぐ動いているだけだとだめなんだと。どうしたらいいのだろう?もっと感覚を磨くしかないのか。
2003/08/27(水) 左顎
 今日は指使いとかあんま進歩しなかったような感じ。
そのかわりじゃないけど、左の顎で支えることを試みてみたら意外としっかり支えられるのに気づいた。先日の演奏会で先生の左顎が赤くなってたのでそこが正しい支え方なのか?と思ったので試してみたのだが。でもちょっと外側に力掛けすぎなのかも?
教室ではよっぽどまずいことをしてないかぎり修正を受けないので顎の先端で押さえていても別に何も言われないのだが、これが正しいのだろうか。試行錯誤しかないのかね。
2003/08/29(金) 譜読み練習
 通勤中にちょっとやってみる。以前よりは大分速くなったと思う。でもリアルタイムで読み進めながら弾けるという速度ではない。すなわち亀より遅し。まだまだ周回遅れだ。
脳内左手変換も若干効率アップ。やっぱり慣れって大事なんだなと。
2003/08/30(土) 教室寝過し
 7時くらいに一度目がさめて、次に気づいたのが12:30。 うわぁあああなんで目覚ましかけてないかな俺!寝るのが遅かったとはいえ昼ごろに目が覚めないとはちと疲れが溜まっていたか?
教室が終わる時間に目が覚めたんでは仕方ない。遅れるとか休むとか連絡しなきゃいけなかったんだっけ?
とりあえず先生にどこまで進んだのか聞いて、来週休みだからおっかけ自習で追いつこう。技術的なことを聴けないので不利だが、なんとかするしかない。
2003/09/01(月) 練習時間不足
 土曜日は「今日夜は絶対練習できない」と思ったので出かける前に練習。日曜は夕方、昨日は帰ってきてから少しだけ。仕事が忙しくなったけどやっぱり毎日触っていないとこの前見たく「昨日できたのに!」ということになりかねないので少しでも触る。
最近30分では物足りなくなってきたが色々やりながらだったり集中力に欠ける。

休んでしまった分どれくらい進んだのか先生に問い合わせてけっこう詳細なお返事を頂く。
予習していた部分がやり方間違っていた。とりあえず先行している部分もあるけど、授業でやったであろう部分を重点的にやらねば。
最近ようやく「ラから始めたのに音階戻ったらいつのまにか頭の中でドと唱えていた」現象が軽くなってきてちゃんとラに戻っている。いい傾向だ。
に、してもちょっと先を読んでやったチャイムの音とか喜びの歌とかが楽しい。
だが左手の指使いがまだ自分で納得いく安定性を得ない。すぐ音程が崩れる。もっと練習しないと。
2003/09/02(火) 高め
 練習中、ふと思い立って普段チューニングにしか使わないチューナーをつないだまま音階をなぞってみた。すると大変なことに気づく。
そう、けっこう「高め」なのだ。
人間の耳は高い音に慣れやすく、基準音は440Hzだと言われているが現在の標準は442Hzだ。昔はもっと低い音が基準音だったらしい、と吹奏楽部時代に相方から聞いたんだか先生に聞いたんだかな豆知識。
で、チューナーは442Hzを基準にセットしてあるから、これで高めに出るって事はまずいわけで。メーターが中央を指すように音を出してみるとなんだか低い感じがするけど聞きなれるとこれが正しいかなあという気がしてくる。
面倒だけどこれはいい練習なのかなあと思った。
2003/09/04(木) 
 二歩進んで一歩下がる、をもういちどやってみると改めてこれが難しいことに気づく。前に出来てたなんてのはウソだ。すごい難しい。
ただ、小指を使った音階を利用することで若干スムーズに行ける気がするが所詮使いこなせない小指、どっこいどっこいだ。

最近帰りが遅くなったので十分な練習時間が取れない。もうそろそろ止めないと、という時間に押されての練習となる。歯がゆい。
2003/09/05(金) 
 今日は時間が無いので風呂入った前後に15分づつという感じで練習。後半で左手の勘が少しよくなってそこそこ満足のいく音が出る様に。
すなわち「指を立てて押さえる」が出来、かつ弓が横ずれしないとよい音が出る。
先日授業中に「指の腹で押さえても別に良いんですよ」と先生が仰っていたが、やっぱり教科書に書いてあるとおり指を立てたほうがしっかり弦を押さえられる気がする。そのかわり立てた指のバランスをとるために、親指がビキビキに疲れる。つーか攣りそうになる。(後日追記:本来親指に力が入ってはいけないのではないか?)
今週末は予定が何も無いから練習しよう。出かけなくてもやりたいことが沢山だ。
2003/09/07(日) ホンモノ
 金曜は時間が無かったので触れなかった弓。自分の楽器も持っていざ銀座山野楽器本店7Fへ。
着くといきなり先生と鉢合わせ、「あれ?サイレント(バイオリン)でしたっけ?」とやや怪訝な表情。
サイレントバイオリンではどの弓を使っても差が出ないらしい。で、試奏用に一番安いヴァイオリン(7万くらいらしい)をお借りして弓を試してみた。
僕が気にしていたのは一部(インターネットだ)で良いと噂のカーボンファイバーを使った弓。(しかしカーボンファイバー製品はなんでみんな細かな市松模様なのだろう)
安いの(4万)、真ん中の(9万)、一番高いの(23万)、と弾き比べるがほんのわずかしか違いがわからない。
しかし今回目当てじゃなかったのだがそれ以上に驚いたのは生楽器の音の鮮やかさ。モノクロ写真とカラー写真を比べたくらいのインパクトがある。僕がいつも弦の音しか聞いてないからなのかもしれないが。
「それじゃあ木の弓も試して見ましょうか」と先生がいくつか同じくらいの価格帯のもので見繕って持ってきてくれる。木の弓の中にはいわゆる「角弓」という、八角形に面取りされている(表現正しいのか?)弓もあり、音も弾いた瞬間「硬い気がする」という印象を受けた。たしか角弓は丸弓よりお高いはず。
だが現在の僕の演奏技術と耳ではやっぱり違いがわからない。
「そこで私の出番なんですね〜」と代わりにヴァイオリンを受け取ってかわるがわるカーボン弓と木の弓を弾き比べる先生。むむ、カーボン弓は硬い印象があり、木の弓は柔らかさや温かみを感じる。
で、自分が今もっている弓でホンモノ(生楽器)ヴァイオリンを弾いてみる。一番弦からの抵抗でばたばたするのは自分の弓であるが、先生曰く「これが一番いい」らしい。YAMAHAさん一応考えて付属の弓選んでるんですか?
ちょうど試奏を終えると、先生が「ほら、O田さん来てますよ」と仰るので声をかけてちょっと話し込む。彼女はまだ買うか迷っていて、サイレントは買わないで生楽器を買うつもりだそうだ。でも今日はカタログをもらっておしまい、という。
楽器展では酷い音が出るのが恐ろしくて左手はまったく使わず開放弦だけだったんだけど、帰ってきて練習するとそこそこ左手も大丈夫。やっぱりほんの少しずつ上達してるっぽい。
でも楽器屋さん曰く「生楽器の方は上達が手に取るように解り、楽器がフォローしてくれる」という。
今回は弓、より生楽器のヴァイオリンが欲しいと思った。重さが2/3になるだけであんなに構えるのが楽になるか。そして顎あてが楽。サイレントは替えられないからなあ。いや、軽さのせいなのか?
そして音色の魅力は言わずもがなやはりホンモノが上だ。まさか買って一月でこんな思いをするとは。
すぐには新しいものは買えないので貯金をしよう。んー、できるかな・・・

2003/09/08(月) 左手
 そういえば昨日弦楽器展で試奏してたお客さん、左手がまるでブラインドタッチのごとくパタパタと早く動いていた。しかも音はちゃんと出ている。きっと小さい頃からやってた人なのだろうと思った。いいなあ。
実際北辻先生の弾くところを見ても、なんと指の滑らかに動くことか。やはりこれは長年の熟練を積んだ者が得られる技術なのである。少しでも近づきたい。
とりあえず曲げた指はどうあがいても外側には広がってくれない。小さい頃からやってる人はその限りではないのだろうか?かならず指は曲げたとき内側を向く。
だったら広くするにはより根本を広げなければならないわけだが。
奥が深くて楽しい。でも電車の中で吊り革の輪っか相手に左手のフィンガリングの練習をするのはまずいか。挙動不審だ。
2003/09/09(火) 基本に返れ
 昨日できたレベルの左手が出来ない。むむむと唸って最初はボーイングに注目してみた。松脂を付けすぎたか、すべる、引っかかる、とにかく変だ。そこで弦を拭いた。横滑りが若干収まり、変な抵抗も和らいだ気がする。付けすぎはだめって事。
で、肝心のボーイング。垂直に、直角に、全ての毛が均等に当たるように気をつける。少し音がよくなった。
ちょっと「肘をあまり動かさないで振り子のように前腕を動かす」という動きを試してみる。良いのだろうか?
もっと上手い人の動きを観察すると勉強になるかもしれないと思った。
で、最大の難所左手指。なぜ昨日ほどしっかり押さえられずにいるのか。親指の付け根が疲れるばかりだ。ふと思い立って姿勢を正し、左の肘を内側にぐっと引き込み手のひらが指板に覆いかぶさらんかのように真上から指で弦を押さえる。そしてひたすら「ラシドレミレドシラ」とA弦で移弦せずに指の形を反復して筋肉に叩き込む。さすがにちょっと辛い。休み休み。
むぅ、ほぼ昨日と同様のレベルまで戻れたかもしれない。
でも昨日は練習時間たっぷりあった後だからなあ。ちょっと追いつかないかもしれない。
とりあえず少ない時間でなんとか現状維持できたのでまあよしとしよう。
以前先生に「右腕も疲れるのですが」と言ったら「左肩は疲れますけど」というお返事を頂いたことがある。僕はやっぱり右腕も若干疲れるのだが、これって小さい頃からやってた人とレイトスターターの違いなのだろうか?
2003/09/12(金) 
 某サイト(リンクするのが面倒で書かないだけのすごく詳しいところ)の話だと、先日の「左肘をぐっと内側に入れる」というのはやりすぎはよくないという。肩の力を抜いていないとスムーズに両手とも動かないらしい。
打楽器やってた頃は「風呂に入ったとき脱力できていれば腕がぷか〜と浮く」というレベルで脱力の練習はしていた。でも肩の力も抜くというのはやったことがない。
とりあえず、「無駄な力が入っているといい音がしない」というのはなんとなくわかってきたのでなるべく脱力を心がけてみるとしよう。

最近練習を終えようと思うと調子が良くなってきて「もう一回、もう一回」とちょくちょく練習時間を延ばしてしまいがちになってきた。いや、もうちょっと弾こう、というのは前からだったけど最近練習し始めてから終わりごろの調子の差が激しい気がする。
まだ安定していないって事なんだろうか。
それから、だんだん「生の弦の音」と「イヤホンを接続して聞く音」の違いがわかってきた。
イヤホン(ヘッドホン)をつないで音を聞くと、ずいぶんノイズが軽減されて丸みを帯びた音に聞こえる気がする。
ノイズが軽減されるって事は自分の下手さ加減がわかんないって事なのだと思うので、最近は練習の最後に気分よく練習を終えるためにヘッドホンをつないでやっている。
実際のところ、常にケーブルをつけているのが邪魔臭いというのもあるんだけど。
2003/09/13(土) 
 教室の日。先々週寝坊して行けなかったのでしっかり起きたが、出かける準備をのんびりしすぎて駅まで走る羽目になった。
今日は音階をなぞる練習が半分くらいを占めた気がするが、その半分がいろんなボウイングパターンだったりしてなかなか飽きない。
そしてスラーの練習、これはこのあたり予習しておいたので楽に着いていけた。
所々他人と自分の音の区別がつかなくなり、スピーカーに耳を寄せて音の確認を取ったり。後で思ったがあんな姿勢で弾くのはよろしくない気がする。

ヴァイオリンはほんとにちょこっとづつちょこっとづつ上達したり昨日できた事が今日出来なかったりする。でも今日はちょっと予習の代わりに過去に買った某ゲーム(■のGBのARPG)のピアノ譜を引っ張り出してきてヴァイオリンで・・・やっぱりまだ弾けない。
でも以前よりは酷さのレベルが少し解消された。まだマイナス点だけど。
2003/09/15(月) 
先日の日記で書いたけっこう細かいサイトというのはここ
あたまでっかちになりがちなので「そこそこに」読んでおくのが慣用かと思われるけれども、やっぱり専門家の言うことは説得力があるなあと思う。
特に僕は吹奏楽やってたけども音感とか楽譜を読むことに関してはからっきし自信が無い、ていうかできない。
昨日も教本のlesson3を予習しようとしてD Majorが出てきた途端数学嫌いの人がΣや∫を見たときのような拒絶反応を示してしまった。わけがわからなくなったのだ。
ミとファの間、それからシとドの間が半音で繋がってあの音階が出来ていることはわかっているけど直感的にわからない。ト音記号の隣にシャープやフラットがずらずら並んでいるだけでうんざりである。
ヴァイオリンの場合はこれが3つあるのが普通なのでいいが、これが増減するとゲゲッとなる。
今日は、もういちど落ち着いてどの位置を押さえるのか、からゆっくりやりなおそう。焦っても何も出来まい。僕は天才ではなくただの普通の人なんだから。
2003/09/15(月)その2 フィドル
ネットで古澤巌のコラムを見つけて読んでいたら、Eileen Ivers(アイリーン・アイヴァース) という人を紹介していた。タイタニックの2ndサントラなんかに参加していて人気を博した人らしい。
僕が惹かれたのは「アイリッシュ」という所。ケルト音楽だ。
実際試聴できるのを聞いてもあの楽しい雰囲気を踏襲した雰囲気が伺える。
ケルトというと、僕の原点はエンヤになるのだが、初期のファイナルファンタジー(3〜5あたり。ゲームのサントラだ)なんかもケルトの影響が強くてゲーム好きがあいまってよく聞いていた。
で、フィドルというのはヴァイオリンの別称で、クラシックじゃなくてもっと俗っぽい演奏をする場合、演奏する人などの場合にこう呼ぶらしい。
クラシックほど堅苦しくなく、大よそ僕の求めているものはこれなんだろう、と思った。
無論クラシックの練習は良い。でも最終的には即興で演奏したりできるようになりたい。

ああそうだ、今まで教室ではG弦を使ったスケールをやってない気がするのだが、僕はA Majorを
(|は開放弦、-は指一つ分の隙間、Oは指を置く場所)
A |-O-OO-O
E |-O-OO-O
D |-O-OO-O
G |-O-OO-O

でやるもんだと思っていたのだが、A Majorはド、ファ、ソに#がついているので
      0 1 2 3 4
A |-O-OO-O ミ ファ ソ ラ シ
E |-O-OO-O ラ シ ド レ ミ
D |-O-OO-O レ ミ ファ ソ ラ
G |OO-OO-O Xソラ シ ド レ

となるんじゃないかと思った。何が正しいのか知らない状態ではなかなか大変だ。
2003/09/15(月)その3 フライドチキン
 三連休最終日という事で、今日も練習してみた。
どうにもならんと観念したD Majorのスケールは半ばあきらめ状態で、「週末までになんとかなればいいだろう」とそこそこの練習で次に。
さて知らない曲名が出てきた。「オーラリー/アメリカ民謡」だそうだ。
わからないながらに弾いて行くと「あれ?聞いた事あるぞ」。メロディが思い浮べばけっこう強気なモンで、楽譜を読むのもソコソコに指が勝手に動いてくれる。間違えてもすぐに「あ、ここは下がるんじゃなくて上がるんだな」とわかるのは不思議なものだ。
で、思ったのだがLesson2の聖者の行進といい、オーラリーといい、揚げ鶏肉屋のCMで使われていないだろうか?オーラリーのメロディが思い浮んだ途端そんな考えが頭を離れなくなった。
(後日追記:オーラリーは世間的にはLOVE ME TENDERである)
2003/09/16(火) 
 今日は仕事が遅くなったのでさすがに12時半を過ぎて練習してると家人に「とっとと寝やがれ」と言われるので、ボウイングの練習をあきらめて左手の練習。右手で引っ掛けるように小さい音で鳴らすのでスラーの練習にはならないけど、左手に集中してる分押さえる所の正確性向上にはなった・・・のかなあ。
やっぱりしっかり練習する時間は欲しい。
2003/09/18(木) 
 今週は忙しくてあまりしっかり予習復習が出来ていない。でもとりあえず「曲」の練習は楽しいのでやる。
練習をもうそろそろ止めよう、と思うとヘッドホンをSV-120につないで練習する。気分よく練習を終わりたいからやるのだが、最近「機械臭い音だなあ」と思うようになった。ぼわーん、とヴィブラフォンとトランペットとフルートを掛け合わせたような音に聞こえる気がする。これがピエゾ臭いという奴なのだろうか?
探り弾きで「世界の車窓から」のサビをなぞってみる。G弦がメインになる(そりゃあチェロがメインの曲だしそういう音階になるわな)のだが、ヘッドホンつけてるとソコソコの音に聞こえるから不思議だ。で、次回ヘッドフォンつけないでやると生弦の音に「うわ、ノイズィだ。もっと練習せねば」となるのである。
そして楽器を磨いて片付け。そういや思い出したのだが、教室で僕の前に楽器使ってる人、ちゃんと楽器を拭いてから帰ってください。松脂いっぱいついたまま。しかも弓にもたっぷり付けすぎで引っかかって酷い状態。松脂って付け過ぎちゃったら拭いてよいものなのだろうか?
2003/09/20(土) 
 昨晩は帰宅が遅かったので練習できず。一日休むと出来ることが出来なくなったりするからちょっと不安だったが、今日の教室は予習を繰り返した部分だったのでまだ大丈夫だった。
基本のA Majorスケールをいろんなリズムパターン(運弓パターン)で練習するというのが必ず組み込まれる。腕の長さがもっとあるか、手首がもっと柔軟であれば弓の先の方まで十分に使えるのだが、まだ無理なようだ。
そして待ちに待った「喜びの歌/ベートーベン」。さすがに長いと思ったのか段ごとに分けてやった。多分予習してない人にはけっこう速いペースでやっているように感じることだろう。多分僕は予習してなかったらついていけない。
とりあえず途中で間違えて止まってしまうこともあったけど、スラーなどは繰り返したのでほぼ問題なく出来たり。どうも周囲にまぎれると自分の音がわからなくなるので大きな音を出そうと力が入ってしまい、ギギギと不快な音を出してしまう事が多かった。松脂はやはりというかかなりたっぷり塗られていたのでふき取ったつもりだったのだが変な具合だったような気がする。
三段目4小節目の、シ→ミという移弦(2番線1の指から3番線1の指)があまりスムーズに出来ないので何かコツがあるのか、と質問してみたけど今は普通に指を離して隣を押さえるという感じにするしかないようだ。
なんでやりにくいかって、他の指が弦を押さえていないから位置が不安定になるのだ。
まあそれを問題なく出来るというのは上級の条件なのだろう。とりあえずは鍛錬鍛錬。
2003/09/25(木) 
 練習の時間が十分に取れなくなったからか、上達具合が鈍ってきた気がする。
まあ、多かれ少なかれ最初の伸びはよく、次第に伸び悩むものなのだろうが、やはり難易度が上がってきたなという気はする。楽譜を読み進めようにも音がぴょんぴょん跳ねるので左手が忙しい。ボウイングに気遣う余裕が無くなって来る。
んー、明後日の教室で予習分追いつかれるかな・・・
2003/09/28(日) 首痛
 昨日の夜久々に筋トレしたせいか、今朝起きたら首が痛くなっていた。これヴァイオリンが届く前にやったのと同じような痛み。そういえば昨日は顎でヴァイオリン支えるのを一生懸命やっていた気がするが、それも関係あるのかもしれない。
とりあえず痛み止めを塗って無理の無い範囲で練習。やっぱり痛みがあると集中力が続かない気がする。
2003/10/02(木) 
首の痛みはそこそこ回復してきたけど、体全体が鈍ってきているようだ。ストレッチくらいしないと。
ギギギの原因が松脂のせいではなく腕に無駄な力が入っているからではないかと思うようになった。むしろ松脂を塗らないでいるとスカスカ言わないまでも、全弓使ったとき手元で音が下がる。ような、気がする。
あと前からだけど上げ弓から下げ弓に切り替えるときがスムーズじゃない。途切れてしまう。これは気をつけていれば解決するだろうけど癖になりかけているから気をつけないと。
練習時間不足はあるが、なんとか時間を確保していかねば。
2003/10/03(金) 
ろくに練習をしてなかったせいか、下手になった気がする。仕方ないのでがむしゃらに練習してみた。足でリズム取りながら弾いて見たらちょっと楽しかったり。
古澤巌は演奏中すごく楽しそうに弾くのだと言う。ついでに肩からスカーフを垂らしたりしてキザなことこの上ないのだがカッコイイのではないだろうか。それなりに弾ける様になったら真似してみたかったりする。
2003/10/04(土) 新たに探り弾き
 今日はあんまり真面目に練習しないで探り弾きをして遊んでみた。ドラえもん、世界に一つだけの花、Tommorow Never Knows、Landscape(etreというマイナーなポップスバンドの曲)など。
ちょっとだけ指は動くようになったか。でも音程はあやふやになってしまうこともあったので一進一退かもしれない。
とりあえず楽しく弾けることが大事だけど、一般ウケのいい大衆曲を覚えておくとかくし芸にいいかもしれないと思った。
2003/10/06(月) 
 耳コピした「世界に一つだけの花」のメロディを弾いていて16分音符?が続くところで前の音と次の音がごちゃごちゃになってはっきりしない、というのをなんとかしようとあがいている内に、左手より右手が重要なことに気づいたり。
すなわちボウイング。やっぱりボウイングか。
これで聖者の行進の後半に出てくるシ→ミ→ドの流れが少し良くなった。弾く、止める、弾く、というメリハリっていうのか、とにかく弓を流しっぱなしにしないという事だった。
左手ばかり早く動かそうとしていたのでなかなかきづかなかったのであった。
2003/10/15(水) 
 毎日ちょこちょこ練習しているせいか、妹に「お兄ちゃん上手くなったねえ」と褒められる。まだまだ、とは思いつつも褒められると嬉しいもんで。妹は受動的な趣味(映画とアロマ)しかないので何か能動的な趣味を持ったらどうかと進めてみるもこれがなかなか。趣味を始めるには多少お金がかかるので仕事始めたばかりの妹には無理か、と。

参考にしているサイトに書いてあったとおり、肩の力まで上手く抜けていると早い切り替えしとかもリズムを崩さずに弾ける(いや、もうすこしできっちり弾けるかな?くらいだけど)
ビブラートをかけるようになるときっと左肩の力を抜くことも重視されるのだろうが、今は右側重視。
サイレントバイオリンはボウイングの練習にはならない、なんてよく書かれるけれども酷いボウイングしてるときでも良い音がするなんて事は無いと思う。一度アコースティックバイオリンを弾いたとき、ボウイングの感覚で音量の強弱が大きく影響するなとは思ったけれども。
2003/10/17(金) ライブ
 先生の出演するライブ。かなーりすばらしいライブだった。音楽的喜びに満ちた2時間。先生が今回使ったのはYAHAMAのステージ用エレキヴァイオリンEV-204。赤かった。
授業のときも思うが、サイレントでもすばらしい音が出る。今はまだ納得できない音だけど、少なくともサイレントでもあそこまで出せるのだ。あれは目標である。
ヴァイオリンの音色には他の楽器が放つ情感を増幅する力があると感じた。楽しい曲はより楽しく、切ない曲はより切なく。
2003/10/18(土) 
 今日は臨時記号について先生が解説をした。他の生徒さんの多くは#だの♭だのを覚えてなかったらしいが、中学校の音楽の授業でやったはずなんだが。忘れちゃったんだなあ。
でも僕も「臨時記号の効果は一小節間のみ」というのは知らなかった。いや、忘れたのか?高校のとき一体どうやって演奏してたんだ。そもそも音階のある楽器を殆どやらなかっただろうか?

帰り際に「長い音を出すと最後の方で音が下がってしまう」という悩みを相談したら「こうですか?」と正確に再現(しかもいい音で)する先生。流石はプロフェッショナル。左手が渦巻きの方にずれてしまっているか、右手の弓を当てる圧力が下がっているかのどちらかだ、と分析された。左手の指はずれていないのを確認しているので、しかも元弓の方でのみ音が下がるので弓を弦に当てる圧力が下がっていたのだろう。たしかに手元は重さをかけづらいなあと思っていたのだ。
出かける用事があるのでそのまま大荷物を持って東京駅へ。高速バスの時間までは時間がありすぎだった。
2003/10/28(火) 
 ずいぶんと日記もさぼってしまったが、新しい職場で残業が全然無くなった為順調に練習の時間が取れている。
最初に買った楽譜の中で一番やりやすそうかな、と手を出したムーンライト・セレナーデがようやくなぞれるようになって来た。
あとは正確なリズムと良い音を出せるように、というところか。
聖者の行進はほぼ100点、オーラリーは90点といったところか。(無論100点以上の点数があるのが前提だ)
世界に一つだけの花が大分形になってきたのでレパートリーは4曲か。あとSummerにも手を出している。飽きっぽいのであっちをやったりこっちをやったりである。最近予習は殆どしていない。
2003/10/29(水) 
 最近一時間の練習時間が取れるので調子が良くなってきた。またヴァイオリン関連のHPを見て大事なことを頭に入れる。
腕の力を抜くのは大事だが、重さをかけるのは人差し指だ。
で、このまえ先生に言われたとおり小指を離してはいけない。理由はわかんないけど軽く載せておく。きっと意味がある。

ひさびさに教本の曲じゃない奴、エチュードとかいう面白くもなんとも無いやつを予習する。
どっかで「普通の曲ばかりじゃなく練習曲をやると退屈だが上達する」と書いてあったからだ。
確かに退屈。まだ楽譜を追う速度は遅い。でもゆ〜っくりなら弾きながら先を読むことが出来るような出来ないような。当社比5%増しくらいか。あんまかわらん。
2003/10/31(金) 
 楽譜についてきたCDのカラオケを流しながらムーンライト・セレナーデを弾いてみる。


わーい、ひっどい演奏(笑)

聞けたモンじゃありませんよ。どうしましょうって感じですか。とくに低音、G弦とA弦の音が良くない、しょっちゅう間違える、音は外す、もうボロボロ。
でもさすがに打楽器やってた自負(って日本語間違ってないか)はあるだけに、先走ったり遅れたりということはあまりなかったり。
2003/11/1(土) 
 今日は教室の日。
なんだかすごく授業が濃かった気がする。先生焦っていたのかなあ?
いままでウォーミングアップ程度のためにやっていた開放弦で4つの弦を移弦しつつ弾くというサンバリズムの曲があるのだが、それを開放弦じゃなくて1の指を押さえる、という風に変えてやってみましょうというのが入った。これがえらく難しい。
なにせ開放弦ならたいした事の無いテンポでも、抑える指が入ると弓とのタイミングがなかなか合わず酷い音になる。こりゃあいい練習だ。
で、新たな発見。左手の人差し指の付け根はくっつける、というのが正しいらしい。
これやるとかなり動きが制限される。僕はいままでここが離れていた。
んー、つけてしまうと指が立ちすぎて爪が先に当たる。しかしなんとかモノにせねばなるまいて。
帰りに山野楽器銀座本店でフィドルの本を探す。うーん、フィドルの教本みたいなのはみつからなかった。高かった割にあんまり求めていたものとは違う感じ。
そしてヴァイオリン各駅停車という本を買う。
かなり事細かに色々書かれていて納得がいく内容。今日習った左手人差し指の付け根の話も、右手の持ち方がロシア式であるらしくもっとも合理的だという話も書いてあった。
まあ、フィドルをやるとしたらあらゆるここらへんの細かいことはどうでもよくなるのだが。
とりあえずダンスチューンの基本リズムとメロディがフィドルの本に載っていたので近々覚えてみよう。
2003/11/4(火) 
 先日言われた人差し指の付け根をネックからなるべく離さないようにという左手を維持するように心がけて弾く。やっぱりなれないのかけっこう辛い。きっとそのうちうまくできるようになるはず。左手を修正したら音が崩れやすくなったけど長い目で見たらこっちが正しいのだから今若干崩れるのは仕方が無い。
2ndポジションの位置をまだ教わっていないのだが手探りでちょっと探してみる。そして「タイスの瞑想曲」の冒頭を弾いてみる。1stポジションではカバーできない音が2つある。でもここが鳴らせると気分がいい。
最近嫌なことが続いているのでヴァイオリンだけが唯一の楽しみで気晴らしかもしれない。今ヴァイオリンが壊れたらと思うとぞっとする。
ムーンライトセレナーデもまた少しまともになってきた。今月中にさらえるようになるだろう。
そういえば中学校でバスケをやっていた頃は保守的すぎてまったく上手くなれなかった(まあ練習が不真面目だったのもあったけど)のであっちこっちの曲に手を出して色々レパートリーを増やしていこう。
2003/11/5(水) 
 腕の力が抜けてちゃんと弓に重さを乗せられていると、右手の親指に力が入っているような錯覚を感じる。もしくは親指でしっかりささえると重さを乗せやすいのか。これは新しい発見だろうか?
今日は練習二時間!最近左手の人差し指と中指の先に硬い部分が出来てきた。ムーンライトセレナーデも大分良くなってきた気がする。ただ間違って弾いてしまう部分も多々あるのでまだまだ突っ込みどころは満載であるが。間違っても今友人に聞かせることは出来ない。ヴァイオリン初心者ほど様にならない楽器は無いのだからせめて来年2月過ぎるまでは。
2003/11/11(火) 嘘
 腕の力がちゃんと抜けているだなんて、とんでもなかった。何も持たずに腕を持ち上げれば、確かに背中で持ち上げているような感覚を得られるけども、弓を持っていざ、と思うと肘あたりまでしか脱力で来ていない。
それでもまあ、色々脱力を試みて「マシな音が出ているな」と思うときはそこそこ腕の力が抜けていることが解った。
先生の日記によればビブラートは1年〜2年やってようやくできるようになる技術らしい。その前にポジションチェンジがあるわけだが。
低い”1”の指は1年くらいだというが、ムーンライト・セレナーデでもう出てきていてやってしまっているのだが間違ったやり方してないだろうか?
位置取りの話であればもうなれたのでなんともないのだが。
手のひらがなるべくネックに垂直になり、ネックにべったりにならないように気をつけてみる。指がすごく疲れる。なんか親指に力が入っているので良くない気がする。
まあ多くて一日2時間、通常1時間〜30分では腱鞘炎の心配などいらないだろう。思いっきり言われたことを意識してがんばろう。
2003/11/12(水) 
 家族の前で、CDの伴奏を流してムーンライトセレナーデを弾く。
本当はスピーカーを使いたかったけどライン入力があるスピーカーが居間にないので弦の生音でやる。
とりあえず大きなミスをせずに完走ならぬ完奏することができた。ちょっと音を外したくらいか?
E弦の開放弦がちと低くなってしまうかも。とりあえずちょっと褒めてもらえた。
これ12月の演奏会で披露できるぞ。時間と機会をもらえれば、であるけども。
2003/11/18(火) 
 土日、友人宅に仲間が集まって騒ぐ機会があったのでヴァイオリン持って行って聴いてもらった。大して上手くない演奏だけど少しは芸と見てもらえたようだ。

ところが風邪を引いてしまい、月曜は自主練習を休止。今日ふたたび練習してみると、ちと左手の切れが悪いなあ、という所で一旦風呂に入って出てきて再開するとなんだか調子がいい。
土曜日の教室で「演奏会でやってみますか?」と訊かれたので「できる、かも」と答えてみたが、あと1ヶ月近くあるのだ。できるだろう。いけそうな気がする。
2003/11/21(金) 
 パソコンとヴァイオリンを繋いでいざHDDレコーディングに挑戦、とりあえずCDを流しながら同時に録音、というのが上手くいかないのでまずCDを録音し、それを再生しながら録音という手段で解決。
というのを一昨日やって、自己採点に非常に良いと思ったのでガンガン取り込んで練習することにした。
昨日より今日の方がよく聞こえる。うむ、上達上達。
で、お手本CDを聞いて、次はカラオケで自分が演奏というのを交互にやる。こいつは厳しい。
あとやっぱりサイレントではでない味を感じる。最初に聞いたときはこのお手本CD,そんなに上手いと思わなかったのに。非常に素晴らしい演奏に聞こえてくるから不思議だ。
そんだけ自分がまだまだっていうことに気づく耳が育ってきたってコトでしょうかね。
2003/11/23(日) 
 先日買った楽譜についてたCD,お手本演奏が入ってなかった・・・・残念。
今日は昨日練習さぼったせいか、下手になったような気がする。そろそろ薬指の先も少し硬くなってきた。中指は完全に硬い。今日は徹夜で飲みになるかもしれないので今晩の練習できないだろう。
2003/11/25(火) 
 最近平気で1時間以上練習していることがある。HDDレコーディングを利用して自分の演奏を手軽に録音→再生できることで、録っては聞いてを繰り返しているとあっというまに時間が経つのだ。
お手本演奏→カラオケを伴奏に演奏、という流れでもあっというまに時間が経つが、どうも音程の安定性に問題がある気がする。やっぱりスケール(?)をしっかり練習したほうがいいんだろう、か?プロも毎日スケールの練習をするというらしいから。
とはいえスケールの練習ったってドレミファソラシドをさらうくらいしかできないが。それでいいんかなあ。
指板の真ん中に傷がついてしまったようだ。小指の爪でやってしまったのだろう。場所的にそうだ。あの場所で「左利きなので指の力が強すぎて指板をべこべこにしてしまう」という古澤巌ではあるまいに力の入らない小指で凹ましたということはないだろう。
当たりそうな爪をもちっと短くしたほうがいいかもしれない。
2003/11/26(水) 
 ちょっと行き詰まりを感じる。基礎をおろそかにしているかもしれない。 今日は基本を振り返ってドレミファソラシドの練習。爪を短く切って、なるべく指が立つように。手のひらはネックにべったりつかないで垂直に立つように。やっぱつらい。
でもって人差し指の付け根を離さないというのがけっこうつらい。右手もなんか親指に力が入らない感じで基礎をおろそかにしている間に出来たことが出来なくなっているのかもという感じ。手が少し疲れた。
2003/12/6(土) 
 来週日曜の発表会でソロで「ムーンライトセレナーデ」をやると宣言してしまった。
なんか、一人で演奏しようって人は居ないらしい。僕だけかーっ?!
とりあえず最近右肩上げ気味で演奏するといい音になりやすいなと思っていたら左肩痛いの再発。最初の頃もなったんだよな。何が悪いのか。
先生のように鍼灸でも行ったほうがいいのか。
とにかく、ヘマして恥じかかないようにしっかり練習せねば。
教室の帰りに、Z部屋でやってた楽器展を見て、カールヘフナーの100周年記念モデルA-100を触ってみる。セットでXXXX円、というのはお買い得に思えたがお足が無い。ボーナスがまだでないし幾ら出るかはっきり判らないのにセールは明日まで。ええい、ここで焦って買い物しても絶対いい買い物できない。それに「いい音だなあ」と思って衝動買いしてしまうほどの魅力は感じなかったし。色とか赤くて気に入ったんだけどなあ。とりあえず今回は見送り。やはり来年の百本展を待とう。
てわけで売り場のお兄さんごめん。売り上げには貢献できませんでした。
2003/12/9(火) 
 今週末に発表会を控えて。ふたたびHDDレコーディングを利用して自分の音を聞いてみる。前回録った音とあんまり代わり映えしない気がするなあ。
ただ、音程外しのミスは若干減ったかもしれない。
上達が音質に現れないのはサイレントの限界だろうか。
とりあえずまだ「表現」できるまでには至っておらずなんとか楽譜をなぞっているだけ、という感じだけれども。

最近再び首が痛い。医者に行ったほうがいいのかな?
2003/12/14(日) 
 今日はヴァイオリン発表会という事で行ってきた。11:30に教室に行ってもうすぐにリハが始まって、練習する暇など無い。自分のソロのリハまでやったら12:30、「飯でも食いに行こう」という事で教室向かいの建物のイタリアンでランチを。リゾットちょい残したけど美味でした。赤いリゾット。
さて本番。クラスの演奏ではみんながそこそこ揃って演奏できたけど僕がおもっきし間違えてしまった。なんとか取り繕う。
そしてソロ。やっぱ緊張するのか、右手が震える。大きなミスこそ無かったもののやっぱりちょっとしたエラーが耳につく。とりあえず単身唯一のソロ演奏という事で拍手を戴けたけども、来年は「4ヶ月目だから」なんていうごまかし抜きで拍手をもらえるように頑張りたいと思っている。
とりあえず2月のHP開設に向けてがんばろう。
2003/12/18(木) 
 次の自分課題曲(今命名)はブラジル。大人のためのヴァイオリン曲集はアレンジが簡単でいいと思う。他にも二つくらい楽譜を買ってみたけどどっちも難しくて手を付ける気になれない。
さて、そのブラジルだがちょい出来てきた。昨日は「スタッカートなんて出来るか」という感じだったけど、今日になって多少形になったというか。やはり限界など自分で定めずに、やればやるだけ伸びるのだと思ってやったほうがいいようだ。
とりあえず前半はけっこう行ける。後半はややむずかしめで、ボウイングの上げ弓と下げ弓の指定がややこしいというか、UP,UP,DOWN,DOWNというようなつながりになっている。なんじゃこりゃと思ってやっていたが、これは音の強調とかの兼ね合いで意味があるような気がしてきた。練習にもなるしいいかもと思い始めている。
予定通り、今年中(今月中)に形になるかな。
2003/12/19(金) 
 先日先生に質問して知ったのだが、ヴァイオリンの最近のチューニングは443Hzであり、別途調べた結果所によっては445でチューニングしているオーケストラもあるのだという。
吹奏楽やってた頃は442だったのでちょっとびっくり。
まあでも、あの頃でも高めのチューニングしているとこはあった気がするからなあ。
2003/12/20(土) 
 教室の帰りにクラスの人たちが楽譜を漁っていたので、だったら本店の方がいっぱい楽譜があるからと言って6人で山野楽器本店5Fに向かう。
耳コピでやって途中まで弾ける(あれを弾けるというならばだが)「世界の車窓から」が入った楽譜を見つけたがとりあえず今持っている楽譜をある程度弾けるようになるまで楽譜の購入は待った方がいいんじゃなかろうかという事でやめておく。
そのかわりN口さんが「面白かった」と言っていた季刊誌「サラサーテ」を買ってみる。
けっこう面白いんじゃないだろうかと思った。次も買いたい、てゆかバックナンバーが欲しい。(今出ているのはVol.2だ)

それから先生お勧めの二村英仁の「スカーレットメロディ」を買って聞いてみた。
上手くて破綻がまったく無いんじゃないかと思う。でも曲があまり面白くないなと思ったり。もうちょっと聞き込んだ方が楽しめるだろうか?
やっぱり趣味が俗っぽいのだろうか。なんで自分には良さがわからないんだろう。
2003/12/24(水) ダンシングフィドル
 asahi.comを見ていたらダンシングフィドルという見出しを見つけて、覗いてみたら古澤巌の記事だった。
彼のHPのコラムを見て、クラシックからジプシー音楽に傾倒していってフィドル寄りになっていったのは知っていたけど、まさしくフィドルを弾くようになっているとは知らなかった。
12/29、チケットを二枚買ったので誰か誘って聞きに行こうと思う。
2003/12/29(月) 聴いてきた
 席が遠くて出演者がすごく小さく見えたけど、すごく楽しめた。演奏もよかったしトークも上手いし、知らない曲ばかりでは、とパイレーツオブカリビアンの曲を挟んでくれたり。
一緒に行った人はケルトに嵌った時期があったらしく、なかなか好評だった。
に、しても東儀秀樹と古澤巌、同い年か・・・

2004/01/08(木) 練習してなかった
 年末年始と忙しかったり体調を崩したりとで5日ほど練習をサボってしまった。
取り返すかのごとく練習しているがまだまだなかなか。
ブラジルの途中の移弦でまだてこずっている。参った。
2004/01/15(木) ガンガン練習
 これから仕事が忙しくなりそうで練習の時間が取れなくなるかもしれない。
ブラジルや、既に演奏の機会があったムーンライトセレナーデのほかに耳コピでメインの部分を大分弾けるようになった世界の車窓から、世界にひとつだけの花など、色々弾いている。
ボーカル曲をヴァイオリンで弾こうとするとけっこうパッセージの切り替えし(?)が素早かったりするのでとても弾き甲斐がある。難しいともいえるが、楽しいし。
あと歌モノという事で耳にとてものこっているので変な音で弾いてしまうと「ここはおかしい」というのがわかりやすい。それに歌うように感情のこもった音が出ないと不満なので音質の追求(というほどのことが出来ているかは定かではないが)の為にも良いかもしれない。
実は来月頭に、と思っていた「ネタ晴らし」であるが、今度の日曜にばらしてしまおうかと思っていたり。どうしようか。
2004/01/17(土) メンバーが減って増えて
 先週クラスのS山さんが仕事の都合で教室を去るコトがわかったので、来週送別会でもしましょう、という話をしていたら、平日のクラスから編入するメンバーが一人入って7名をキープすることに。急遽来週は送別会と歓迎会を兼ねる食事会をすることになった。
授業中に出てきたメロディがなんとなくどこかで聴いた事があるような。ああ、FF3アレンジサウンドアルバムの後半に出てくるメロディに似ていた気がする。あの曲好きだ。


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