ヴァイオリン日記
2004年03月01日〜2004年03月29日

2004/03/29(月) 
日曜に届いた「アート・オブ・バイオリン」の前半、第一部だけ見てみた。
パガニーニの演奏方法をはじめて見たんだけど、「なんじゃこりゃああ!」と唖然。
すごい、というかなんかサーカスみたい。弓で弦をはたきつつ左手が弦をはじいている。それもすごいスピードで。なんか別の楽器って感じだったなあ。
エルマンという奏者は小柄で指も太かったというのがあって、こういう人も居たんだから身体的に不向きと思われそうな人も希望が持てるんじゃないかと思ってみたり。
ただ演奏と映像が収録されているんじゃなくて、現代の大御所(?)が途中途中で解説を入れてくれるので僕のような素人でも「なるほどそーなんだ」とわかりやすかったりする。
ハイフェンツの演奏の凄さの秘密とか。録音では魅力が全然伝わらないんだとかその音の秘密は運弓の速さにあるのだとか。
忙しいのでなかなか続きが見れない。第二部も楽しみだ。
2004/03/27(土) 
 今日は教室なんだけど、仕事があるので行くことが出来ない。電車で10分の距離にいるというのにもどかしい。
最近思うことは、「その気になってらしく弾こうとする」という事が早い上達に繋がるんじゃなかろうかという事。
上手い人(プロプレイヤー)の真似をして弓を動かしてみたら「こういう動きをするのはこういう合理的な理由があるからなんだ」と気づくのではないか。
見ることも大事だって事。だから早くDVD送って来いってばAmazon
2004/03/25(木) 
 昼休みにAmazon.comでアート・オブ・ヴァイオリンというDVDを注文してみた。
なにやら著名なヴァイオリニストの演奏が収録されているらしく。ハイフェンツの演奏とかって一体どんななんだろう?
時期が時期なら半額くらいで買えたのだが、今はちょっとお高い。でも見たいので買う。

こうしてお財布は薄くなっていくのである。
2004/03/24(水) Love Song探して
 一通り練習を終えてふと、ドラゴンクエスト2の「復活の呪文」を入力するときのBGM「Love Song探して」が脳裏をかすめ
「この曲バヨリンで弾けそうな気がする」と、直前に丁寧にしまいこんだアコースティックバイオリンはしまったままで隣のサイレントバイオリンを取り出し(こっちの方が手軽さと扱いやすさは上)ささっと構えてメロディを拾ってみる。
このBGMは好きだったなあと。うん、1stポジションの4本の弦で音域をカバーできそうだ。綺麗に弾けるようになったらレパートリーになるぞ。
2004/03/23(火) 今日チューニングしてみたら
 なんだかチューナーに合わせるのが正しく感じる。今日は自分の耳が信頼できるんだかできないんだか。昨日がおかしかったのか。どっちにしろ素人の耳だなあ。
2004/03/22(月) そろそろ新しいレパートリーが欲しいぞ
 と、いうわけで前々から気になっていた「ラ・クンパルシータ」の楽譜に手を出す。
実は前からちょこちょことやろうとしてはあきらめ、を繰り返していたのだが今回はけっこう本気。
まだまだ「ムーンライトセレナーデ」と「ブラジル」が完璧じゃないんだけど、これらも総合的な技術向上がなければ満足なレベルで弾けるとも思えないし、新しいのに手を出すのも悪くなかろうと。
知人に「これ弾いてよ」と言われているニューシネマパラダイスのテーマはまだ楽譜が手に入らないし、という事でまだ先送り。
とりあえず音符を追うところから始めるけれども、曲のイメージが頭からすぐ離れてしまうので何度もCDを聞き返して音を覚えていく。読譜力があればこんな苦労はしないのかもしれないが・・・
あと、今日はチューニングするにあたって、全部の弦をチューナーに合わせるのではなく、Aを基準に自分の耳で心地よいと感じるところでチューニングしてみた。
G、Dも微妙にずれる感じだが、Eはチューナーより明らかに高い。これは先生に調弦してもらったときの開放弦の音を思い出して合わせている。完全五度とやらはチューナーであわせるのとは違うのだというが、ここらへんは教わっていないのでネットや本で仕入れた知識だけど、とりあえず挑戦。二つの弦を同時に引いて確かめるのはよくわからないので断念するが、曲を弾いたときに開放弦が出てきたとき違和感が無いのでこれでいい筈だ。
ペグが硬いような気がするのと、チューニングが狂いやすい気がするのはまだ使い込んでいないからだろう。
2004/03/21(日) 
 昼間だし、日曜だしということで思い切ってミュートを外してヴァイオリンを弾いてみる。居間でDVDを見ている家族は「聞こえない」というので問題無さそうだ。
うーん、やっぱ何も押さえつけたりしていないヴァイオリンはいい音がする。気持ちいいねえ。
昨日一昨日と練習をサボったような感じになってしまったのでちょっと動きが鈍かったが、終わる頃にはそれなりに戻ったり。うん、よし。
2004/03/20(土) ダイソーでヴァイオリンのCD
 近所に100円ショップができたので立ち寄ったついで、CDのコーナーでヴァイオリン曲集を3枚買ってみた。
聞いてみれば別にクオリティに問題があるわけでもなく、短いながら演奏者のプロフィールが書いてあったりしてまっとうに音大卒業している人の演奏だったりする。ジャケットがダサいくらいでこれがCD屋で売っている3000円のCDとどう違うのかといわれると耳の肥えた人でなければあれこれ言えまい。
まあ気に入るかはわからないけど曲集として「このメロディはこの曲」と覚える程度の為でも良いだろうと思って買ったが人間とは現金なもので100円で買ったと言うとなんだか大したことなく聞こえてしまう気がする。けっしてそんなこと無いと思うのだが。
2004/03/17(水) サイレントにミュート
 誰しも一度は考えるであろうことをやってみた。サイレントヴァイオリンに金属ミュートをつけてみたのである。
いやー、こんだけ静かだと真夜中に練習しても絶対近所迷惑にならないぞ。周波数的な問題はどうかわからないけど、テレビの音を一番小さくしてるのとおなじくらいじゃなかろうか。
だが、この金属ミュート、アコースティックにつけたときも思ったけど「しゅーっ」という黒板を爪でひっかくような不快な振動を発する。あまりよろしくない。でもアコースティックにつけて楽器に悪影響を与えるよりは良いだろう。音色を追求する練習には向かないが。
今日はサイレント(SV-120)を使って練習した上ミュートまでつけたのでまったく気兼ねしなくて良かったが、やっぱりアコースティック(VL-905G)の方を使って練習したい。
弓は新しい弓を使った。やっぱりお値段がずいぶん違うせいか音の出が違う。特にG線を弾く時。不思議なものだ。
2004/03/16(火) 肩当
 今までのサイレントヴァイオリンの肩当は、楽器に空いた穴にガスっと肩当の両脇の棒を突っ込めばよかったのだが、アコースティックのヴァイオリンは当然そんなわけにいかず、両脇から楽器を挟むように肩当をつけるわけだが。
最初は「なんだか構えると疲れるな。あれだ、肩当が体に馴染むようになるまでけっこうかかると聞いたからそれだろう」と思っていたのだが、指板に対して直角に近い位置にはめていたせいのようで、ちょっと向きを変えてみようと斜めにしたらずいぶんと構えるのが楽になった。
ミュートを着けたアコースティックをずっと弾いて、最後に思いっきりサイレントで弾こう、と楽器を変えたらずいぶんと弾き具合が違い戸惑う。サイレントの弓は使っている松脂のせいもあってもっと引っかかるというか粘るというか、そんな感じがしたような気がしたのだが。
そういえば弓を変えたせいか右手の自由度が上がった気がする。難しいパッセージ(というほど大げさなものではないが)もちゃかちゃかと追いつけるようになってきた。
「ヴァイオリン各駅停車」の著者さんのHPでこの右手の動きにランク付けしていたが(REPORT VOL.10)、もう少しでBランクからAランクに移れるのかなあ。過大評価だろうか。
2004/03/14(日) 愛器はチャイニーズ
 けっこう前に楽器を買うぞ、と書いて昨日ほんとに買いに行った。
自分の手が出せる最低ランクの価格帯の楽器を端から20本ほど触らせてもらい弾き比べたりしてみたがあまり違いは判らなかった。
むしろ間違った選び方をしてしまっていたようで、先生が試奏係として販売会に居なかったら変なものを買っていたかもしれない。
そんなわけで先生におんぶにだっこで選ぶのを手伝ってもらって結果、楽器も弓も中国のAndreas Eastmanという会社のものを選んでみた。アメリカの会社だけど工場は北京。
そりゃあ中国製というと印象は悪かったし抵抗があった。
でも実際弾いてみたり弾いてもらって聴いてみたりしたら予算の範囲ではこれが一番っぽかったのだ。
弓のほうは僕の未熟な耳では違いが判らなかったので先生のお勧めのものを選んだらたまたま楽器と同じメーカーだった。
人件費が安い分いい素材を使っているのだとか。そんなあたりはフーンという感じだけども。実際音の鳴りが良いというのはあった。
ちなみに多くのヴァイオリンがストラディバリウスをベースにしているのだが、僕が買ったのはガルネリをベースにしているらしい。違いはあまりよくわからない。ただこの楽器は同じ価格帯の他所の楽器よりパワーがある、みたいな感じだ。
鉄のサイレンサーをつけたらサイレントヴァイオリンより音が小さい気がするけど、自室ではまだ比べていないので判らない。後でやってみよう。
ちなみに昨日の先生。
「楽器の良し悪しの一つの目安として・・・(ぽーん、と音を鳴らす)こんな風に音が響かないのはよくない楽器。(ぽぉーんぉんぉんぉんぉん)と、よく響くのが良い楽器です」 「おぉ〜、そうなんだー」 「このメーカー(響かない方)は機械で削ってますからね。工場見学に行って実際に見たんで。お勧めしません。駄目です」とズバッと歯に衣着せぬご指摘。
他の店員さん「いやぁ・・・さすがに僕はそこまで言えませんね(空笑い)」
「生徒さんなんで悪いものお勧めできないじゃないですか」
なんだか「敵に回せば怖いけど、味方に居れば一騎当千」って感じでした。信頼できるプロフェッショナルが居るっていうのは実に心強いです。
2004/03/12(金) 
 弾いて見たいと思う曲の大半は高いキーが出てきたりとても耳コピできないような複雑な運指を要求するものがあったりと、大概は弾くことが出来ない。
だから「1stポジションで弾けるなんとやら」という類の楽譜を買ってみたりするのだ。
でもやっぱり技巧的にすごいのが魅力的、というのもあるのかもしれず。全然無理だけど高いところも指を探らせて音を拾い、再現しようと色々試みるときもある。
大体全部はさらえないのであるが。
2004/03/08(月) 指先
汚れた指先練習を終えた直後の指先を撮ってみた。
どっかの掲示板だか何かで読んだ話によるとこの指先が黒くすすがついたようになっているのは弦の周りに巻いてある金属が剥がれ落ちて粉になって付着しているのだとか。
これを読んでいるバイオリン経験者の人たちはみんなそうなのだろうか。
2004/03/07(日) バヨラーよ肩と背中を鍛えよ
 脱力が機敏さと器用さの命であるならば、実は腕を支えたりするための力は腕以外のところに回さなきゃならないのであって。
 脱力で着ているかの確認の為に腕を下げた状態から方まで水平に上げて、方や腕の筋肉を使っている感じになれば成功、みたいな事を他所で読んでこのページにも書いてみたのだけど、てことは腕を支える肩や背中の筋力が十分にあれば腕はより自由に動くのではないかと思ったりしたのだが。

最近弓を張ってから気が付くと木の部分の反りが弱くなってまっすぐぽくなってきている気がする。安い弓だからなのか。うーん。
最近、調子がいいなと思える状態が維持できている。もう求めるレベルを上げてもいい頃かもしれない。
2004/03/06(土) 教室とアストゥーリアスライブ
今日は教室の日。始まる頃にT場さんがホルストのジュピターを弾いてみたりする。新幹線の中でダンボールと楊枝で作った即席の運指練習版を使って練習したんだそうな。
これには先生も「いいアイデアですね」と感心。僕はそれ以上に「実際音のならない道具でできるってことは頭の中で実際に音が鳴っているという事だ」という事に驚いたり。絶対音感じゃないかそれって。うらやましい。
今日はあいかわらずすっきりとはクリアできそうにないバッハのメヌエット。
僕は元弓のあたりでぎこぎこやろうとするといつの間にかまんなからへんに移ってる癖があるのでわかってるんだけど気をつけなければ。

そして夕刻、先生の参加しているアストゥーリアスというグループのライブ。
ピアノ、ヴァイオリン、クラリネット、ガットギターと4人のメンバーがいるけども、やっぱりヴァイオリンが一番良く聞こえる。
先生の音がすごいのは一つの理由にあのビブラートがあるのだと思う。
普通に考えてもビブラートは重要らしいが、あの弦の方向に対して平行に指が素早くスライドする動き。やわらかい指第一関節が要求されるのであろうあの動きがすごい。
今日某有名女性ヴァイオリニストのCDをクラスのH川さんに借りて、初回特典のDVDを見たけど、ビブラートは先生の方がすごいんじゃないかと思ってみたり。
指の先端はしっかり弦を押さえて、第一関節はぐにゃぐにゃに脱力して、残りの関節は動かない、という状態なのかなあ。奥が深い。
2004/03/04(木) タイス
 タイスの瞑想曲は作者没後100年を過ぎているのでフリーで楽譜があってもおかしくない、と思ってネットで探してみたら苦労の末ようやく発見。
ただし伴奏はピアノではなかったり。でもヴァイオリンの部分は同じぽいので問題なさそう。
むしろ問題なのはやっぱり楽譜そのもので、ハイポジションの部分はさっぱり手が出ない。
弾けるようになりたい曲の一つなのだが・・・
2004/03/01(月) サラサーテVol.3
 土曜は出かける前に練習したけど日曜は練習が出来なかったりした週末、今日再び弓を手にして少し調子が良かった。
以前から苦手な箇所がネックで弾けなかった「ブラジル」が少し形になり始める。うち一箇所のスタッカートぽい部分はけっこう大丈夫。1弦2の指から瞬間的に3弦の3、2弦の0、1と移る箇所は成功率が5割くらいか。(失敗すると余計な弦に触ってしまう)
今回もいろんなヴァイオリン奏者が紹介されていた。Vol.1が既にバックナンバー売り切れなのが悲しい。に、してもちょっと高いよなこの雑誌。
レイトスターター向けの記事は自分に共通するところがあってじっくりと読んだ。フィドルの記事のところではThe kech Jig(タイタニックで使われていた曲らしい)の楽譜が載っていたが、真似しようとしてみたけどすぐにはできそうに無い。楽譜自体は難しくないのでゆっくりやれば音を追うくらいはできるだろうけど。


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