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"アコースティックアストゥーリアス 復活 レコ発ライブ
in 江古田Buddy"
2004/01/22 ライブレポート

ライブ開始前
 会社も午後半休を取り、万全の構えで家を出た。
天気予報で「一級の寒気団が来ているので一番あたたかいコートで出掛けましょう」と言うので今年買った白いのを着て出たが、このコート毛が抜ける為中に着るものが限られる為ので最近いつも同じ格好だ。知り合いは見付け易くていいかも知れないが。
開場は6:30だが、今日はせっかく早上がりしたので一番乗りの意気込み。

 途中の駅で逆方行の電車に乗ってしまい時間を10分程ロスしてしまった。危い危い。次の駅ですぐ反対の電車がタイミング良く来たので事無きを得たが。駅間短い所で良かった。

 さて、江古田に着くと花屋を探す。池袋駅にもあったのだが、花に元気が無かったので現地で注文。
古いタイプの花屋は四角い手下げの紙袋を用意してないので困る。ライブ中に置いておくのにも良いし、あげた人に持って帰ってもらう時にも便利なのに。
店のおじさんは「堂々と見せびらかして行って下さい」と言っていたが勘違いだ。別に僕は花束持って歩くのに恥ずかしいなどと思ったことは無いのである。

 時間つぶしと腹ごしらえの為にBuddyの見えるマクドナルドに行った。
40分前では列が出来る様子もない。
クラスの人を含めて何人か知り合いが来る筈なのだが、会えるだろうか。


 開場前に入り口で待っていると店の人が出てきて
「予約してきた人は先にチケットだけ販売します、後で時間になったら来て下さい」
というのでチケットを買いに中に入るとアストゥーリアスの皆さんが丁度食事に出る所でバッタリ遭遇。
少々お話し(筒井さんうちのサイトご存知でした(^-^;)、店の中もろくに観察せずに「今日は袋が無いから渡す頃に足元置いておいてぼろぼろになっちゃったら嫌だな」と思って、後で後悔するのだがこの時花束を渡してしまう。
それから再び時間つぶしに外に出てゲーセンでガンシューティングを1ゲームほど遊んで戻ると、ちょうど山武さんを発見。
「もうすぐ開くから」という事で二人で並ぶ。10番目くらいに並べただろうか。すぐに時間が来て中に入ると、フラットなフロアにテーブルと椅子が並び、ステージの高さは客席から10cmくらいで、非常に落ち着いた感じののジャズクラブ風。結構広い。
ど真ん中最前列のテーブルが空いていたので、貰ったぁ!とばかりに山武さんと最前列テーブルに陣取った。
今日発売のアルバムを買って飲み物を注文していると月とんぼさん発見、ご挨拶に向かう。
同じクラスの人が来たので余ってる席が勿体無いとばかりに呼びつけて座らせる。ちょっとごめんなさいな感じだけど、座れない人が少しでも減ると思えばこれでよかったんだよね?

ライブ開始
さて、開演。
初めはNocheという5人のグループ。
編成はヴァイオリン、クラリネット、ピアノはアストゥーリアスと同じだけど、パーカッションが居て、ギターのかわりにエレキべースが入っている。
編成としてはアストゥーリアスよりバランスが取れているかも?と思いつつ演奏が始まる。
1.日吉で特急通過待ちをする名駅停半桜木町行きのカプリチオ
 この長いの、曲名だそうです。
 クラリネットの旋律から始った曲は、思わずぺンが止まってしまう程の響き。
やばいくらいに極上の演奏。例えは悪いがT−SQUAREみたいな感じ。フュージョンぽいですね。

2.Tempters
 裏通りをイメージしたという曲。
なんかアラブの香りがするリズム感を感じた。

3.At The Races
 これは上手く例えられないがおもしろい曲だ。1曲目の次に気に入ったかも。

4.Free road
 キレイな、旋律の美しい曲。
途中からテンポアップして光が差し込む様に明るくなった。

5.紫陽花
 ちょっと例えづらい。全体としてのイメージは掴みづらかったかも

6.水辺を渡る風〜浮舟〜
 ヴァイオリンの弓についた松脂の粉が飛ぶのが見える最前列。そんなにたくさんつける人もいるんだー、と思いつつ。もしかしたら大してつけなくても実際の演奏中はそんなものなのかも。
この曲から先は源氏物語をテーマにした曲らしい。読んだ事ないのでちよっとイメージしづらいかな。

7.えん 〜光の君とその女蓮達〜
 色んな「えん」という漢字をイメージしたとの事。

8.夏の葬列〜タ顔〜
 源氏、の3曲は物語をモチーフにしているのでちよっと現代曲的な小難しさを感じなくもない。

さて、いずれの曲も各楽器の音に無駄が無く全域にわたって包み込むような和音とリズムで組み立てられていて、ありきたりな感じがしなくて新鮮だった。
CD出たりして無いそうで。あったら買って帰ったのになあと残念。また機会があれば聞きたい音楽でした。

ここで周りを見ると立ち見の人も出ていたり。大入りじゃないですか。こんな最前列で優雅に座ってて良いんでしょうか。


さあ、それではお待ちかね、我らがアス卜ゥーリアスの登場。
1曲目 3rdアルバム「クリプ卜ガムイリュージョン」から、ディスタンス
新アルバムの3曲目にも収録されている。
 川越さんがピアノを前に構え、鳴り出すピアノ。
・・・いきなり飲み込まれた。ピアノ凄すぎ。
原曲をCD聴いて知ってる人は判ると思うがあのオープニングの激しくも美しい旋律が生ピアノで演奏されちゃうのである。驚いた。とてもあれが演奏されるとは思っていなかったので。
暮部拓哉さんライブのときに川越さんの演奏は見ていて「リズム感があって上手いなあ」と思っていたのだが、こんな演奏までしてしまうとは。
まさに抜かれた度肝を鷲掴み。
ヴァイオリンの演奏が主旋律を奏でる頃、初めて聞く演奏でなぜか涙目になっている自分。何を泣きそうになっているのか俺は。なんで?

2.アドレセンシア
 今回のアルバム一曲目に収録されている曲。軽快なリズムにヴァイオリンやクラリネットの滑らかなメロディが乗る。

3.クリプトガムイリュージョン
 ゆっくりした落ち着いた曲。まどろんでしまうかのような心地よさ。

4.バードアイズビュ−
 新曲 ギターが早いパッセージを弾くオープニング。
途中で大山さんが玩具っぽいグロッケンを叩いていた。
理屈抜きですごいとはこの事だと思った。
このとき僕は、知人が冗談交じりに言った「良い音楽は魂で聞くものだ」というセリフを思い出していた。
だんだん曲調が激しくなり、緩やかになり、緩急を繰り返す。

MC、「HPを作ったんですが」で始まり、メンバーと知り合ってこうして演奏するようになったきっかけの話など。

5.神の摂理に挑む者達〜魔を断つ剣はいまだ折れず
 すごい聴きたかった曲。
アコースティックアレンジだとピアノが背景旋律を大きくカバーしていたのでかなりイメージは変わるが、カッコ良さは変わらない。
この曲では原曲同様に筒井さんも主メロデイーを。
無論北辻さんのカッコイイ旋律も忘れてはなりません。「キューン」という効果音のような奏法も見事にきまり、指板上を走る指が飛ぶようにポジション移動するのに見とれてました。

6、グローバルネットワーク
 キタ━━━━━━\(T▽T)/━━━━━━ !!!!!
・・・安直な表現ですいません。でも思い入れ深い曲なだけに、言葉が出ないんだよ!
感想は、まさに多くを語る程に陳腐になってしまうだろう。
ニューアルバムにも収録されているけどやっぱりライブは違う。息をするのも忘れて聴いていました。(途中でぼーっとしてきてようやくあまり呼吸していないことに気づいた)

7.ブリリアントストリーム
2枚目アルバム「ブリリアントストリーム」より、表題曲。
 はじめはピアノとギターで。途中からヴァイオリンも加わって刻みを加える。
最初の頃の主旋律はクラリネットが、とクラに代わってヴァイオリンがメインを弾いたり。
ヴァイオリンがメインメロディを唄うと涙を誘う。なんで泣きそうになるのかなあ自分。
とにかくやっぱり北辻さんはすごい。さっきの人も上手かったが、北辻さんの演奏はまるで魔法がかかっているかのようだ。

8.ノスタルジア
2枚目のアルバム「ブリリアントストリーム」より二曲目。
アコーステスックだとこうなのか!静かだったりリズムが力強かったり。
この曲でもピアノがすごい。僕はアコースティックの方が好きです。

ここで次回予告。
3/6のワンマンライブでは、コーラス参加のいとうかなこさん確保したとの事。
5/15のライブはアコースティックバンドがアストゥーリアスを含め3つ出るのだとか。
そして次が最後の曲。アストゥーリアスの十八番という事で・・・

9.流氷
美しい音楽、思わず語彙力が無くなってしまう。筒井さんが一部リコーダーを吹く。
僕らが小学校のとき吹いたソプラノリコーダーと同じだと思うけど、使いようによってはこんなに綺麗な旋律なんだなあと思った。

演奏を終えて4人が袖に消えると、拍手はすぐにアンコールの手拍子に。

アンコール
 戻ってきた大山さん率いるアストゥーリアス、これからの話、メンバーをフィーチヤーしたアルバムを出していこうとか。
そんな訳で今回は筒井さんが赤い夜というゲームで作った「精神宮殿」という曲。
タイトルとマッチした美しい曲だった。

さて本日発売のBiard Eyes View、
曲目は以下の通り

Adolescencia
Global Network
Distance
Bird Eyes View
Ryu-Hyo

ニトロファンにはたまらないグローバルネットワークのアコースティック版も収録されていますが、他の曲もどれをとっても名曲ぞろいです。公式通販もあることですし、このレポ読んで興味を持った人はぜひとも自分の耳で聞いて欲しいです。
ちなみにライブのほうがアップテンポな印象。CDの方は癒し系のイメージが少しあるかも。

演奏が終わってから撮影を頼まれたカメラを北辻さんに返し、他のファンのみなさんと一緒になって少し喋ったり。
お客さんとして来ていたいとうかなこさんとでじたろう社長が登場、いとうかなこさんおかぜを召されたようでマスクをしてました。どうぞお大事にしてほしいです。
一方でじたろう社長はデジタルビデオか何かを構えて非常に楽しそうにはしゃいでました。
多分この人僕より精神年齢若いぞ(褒め言葉ですよ)。だからあんな面白いゲーム作る会社のボスやってられるんだなー。
それからmaimaiさんもお子さんを連れて。初めてご挨拶させていただきました。
他にも暮部拓哉さんのライブで演奏してたメンバーの人が来てたり。おなじみのファンの人も。
ほんと、このとき花渡したかったなあ。うかつ。

今回のライブあんまりレポになってなくてもうしわけない。聴く方に専念したい気持ちが強いとかあって、後半になればなるほどレポになってないです。そんだけ良かったって事で。


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